Mac OS Xは新名称「macOS」へ、Siri対応や自動アンロックなど8つの新機能が追加される
Mac OS Xはバージョン10.11の「El Capitan」が最後となり、今後は「macOS」へと名称が変更されることが発表されました。最新のmacOSは「macOS Sierra」と呼ばれており、音声アシスタント「Siri」が使用可能になるなど、8種類の新機能が発表されました。macOS Sierraは2016年秋ごろに一般公開される予定です。
Apple Events - Apple Event - WWDC Keynote June 2016 - Apple
http://www.apple.com/apple-events/june-2016/
OS Xの発表がスタート。今後はOS Xの冠を脱ぎ捨て、「macOS」に名称を変更。
macOSの最新バージョンは「macOS Sierra」
追加された新機能のアイコンが並んでいます。
まずはかねてよりうわさされていた「Auto Unlock」
Apple WatchでMacのロックを解除できるようになりました。
「Universal Clipboard」はmacOSとiOS間でのクリップボードの共有を可能にします。
コピー&ペーストがはかどりそう。
デモンストレーションでは、iPad+Apple Pencilで地図に曲線を描いてコピーし……
Macでペーストすると、iPadでコピーした画像がプレゼンの資料の背景として挿入されました。
次は「iCloud Drive」
iCloud Driveにアップロードされているドキュメントの数は100億個。
macOS搭載Macのデスクトップのフォルダを、ほかのmacOS端末やiOS端末でも共有できるようになります。
Macのストレージを管理する機能「Optimize Storage」。ファイルを保存しすぎると容量がパンパンになって、「Your disk is alomost full(あなたのストレージはほぼ満タンです)」という表示を見たことがある人も多いはず。
そんな時に使えるのがOptimize Storage
全く使っていない不必要なファイルを自動で選別してiCloudに移動し、ブラウザの閲覧履歴なども自動で削除してくれます。
20GBしかなかった残り容量が……
Optimize Storageを使うことで150GBまでアップしました。
モバイル決済システム「Apple Pay」
iPhone、Apple Watchに続いて、MacでもApple Payが使えるようになりました。
……といっても、お店にiMacを持っていって支払えるわけではありません。
Apple Payが使えるようになったのはウェブ上の話。MacでSafariからインターネットショッピングをしている時、「Buy with Apple Pay」をクリックすると……
自動的にiPhoneのTouch IDが起動し、安全に決済を認証することができます。
Apple Watchをタップして認証することも可能。
Apple Payに対応しているウェブストアがずらり
現在Apple Payが使える国はアメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・シンガポールで、近日中にスイス・フランス・香港にも導入される予定です。残念ながら日本はまだ導入の見通しが立っていない模様。
なお、フレームワークの「Apple Pay JS」も公開されています。ただし、OSの名前がまだ「OS X」なのはご愛敬。
Apple Pay JS - Apple Developer Documentation
https://developer.apple.com/reference/applepayjs
タブ切り替え
iOSですでに実装済みの機能である「Picture in Picture」もMacで使用可能になり、動画を画面最前面で小窓表示してキープできるようになりました。
パーソナルアシスタント「Siri」がMacで使えるように。
するとMacの画面が表示され、「こんにちは、私です。Macにいるのはとてもいい気分ですよ。デモンストレーションはどうですか?」とSiriが話し始めました。
Siriのアイコンをクリックすると、Siriが起動して質問に答えられるようになります。
Siriで「先週見たファイルを見せて」といってMac内のファイルを検索したり
プレゼン資料作成を作成しながら音楽をかけてもらったり
Siriでウェブ上からプレゼンに必要な画像を検索して資料に貼り付けたりと、Macをより素早く便利に使えるようになりました。
Siriの音声入力でメッセージの返信を行うことも可能
新機能は「Auto Unlock」「Universal Clipboard」「iCloud Drive」「Optimize Storage」「Apple Pay」「タブ切り替え」「Picture in Picture」「Siri」の全部で8種類。
写真とメッセージアプリにも新機能があるとのこと。
デベロッパープレビュー版は本日公開
パブリックベータ版は7月に公開予定
一般公開は2016年秋ごろになるとのことです。
2009年以降のMacBook、iMac、2010年以降のMacBook Air、MacBook Pro、Mac mini、Mac Proで利用可能です。
・つづき
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