まだ小規模だが今後は大きな可能性があるアフリカのインターネット状況がよくわかるプレゼン資料

By Gerard Romans Camps

南アフリカでデータセンターなどのネットワーク設備のベンダーをしているTeraco Data Environmentsが、アフリカのインターネット事情がよくわかるプレゼン資料を公開しており、とても興味深い数値が多数見られるようになっています。

Africa: Regional Insights
(PDF)https://ripe72.ripe.net/wp-content/uploads/presentations/21-Ripe_2016v5_final.pdf

アフリカは現在世界で2番目に経済成長率の高い地域です。南部アフリカ開発共同体(SADC)の年平均成長率(CAGR)は右のグラフの通りで、右肩上がりに急成長を遂げています。


世界のインターネット回線容量を示したグラフが以下のもの。毎年世界中でインターネット回線容量は爆増中。


そして以下のグラフはインターネット回線容量を世界の各地域がどのくらいの割合ずつ使用しているのかを示すもの。2011年の時点では2%程しかなかったアフリカの回線使用割合が、2015年には約10%にまで伸びています。これに代わり、ヨーロッパやアフリカ、アメリカ・カナダといった地域が占める割合は減少中。


この通り、全世界的に見てもアフリカではインターネット回線容量が爆増中わけですが、アフリカのインターネットエクスチェンジ(IXP)の市場を簡単に示したのが以下のマップ。

アフリカには54の国が存在しますが、IXPは24か国に34しか存在しません。最も古いIXPは1996年に創業したもので、最も新しいものは2016年にサービススタートしたBabon-IX。アフリカのIXP全体のトラフィックは160Gbps以上で、最もトラフィックが多いのは南アフリカの90Gbps。なお、アフリカのIXP協会であるAfrican IXP Associationが創設されたのは2013年のこと。


アフリカのIXPの利用料金を図示したもの。10Mbpsから10Gbpsまで幅広く用意されていますが、現在も低キャパシティのポートが全体の90%を占めているとのこと。


以下のマップは現在のアフリカにおけるインターネットの使用状況を示したもの。緑色が制限なしにインターネットが使用できる環境が整っている国。アフリカの中では南アフリカとケニアだけですが、世界的に見れば日本やアメリカなどでも自由に制限なしでインターネットを使用できます。その他、一部制限があるもののほとんど自由にインターネットを使用できる国が黄色、制限ありで使用できる国が赤、使用できない国がグレーで表示されています。この通り、アフリカの多くの地域ではまだインターネットが開通すらしていません。それで世界のインターネット回線容量の大きな割合を占めている、というのは驚くべき事実。


アフリカに存在するデータセンターの総面積の95%は南アフリカ・ケニア・ナイジェリアが占めています。最も広大なデータセンターを有するのは南アフリカの4万平方メートルですが、日本国内にあるデータセンターの総床面積を見てみると、これからまだまだ多くのデータセンターが設立されていくであろうことがよくわかります。

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in メモ, Posted by logu_ii