iPhoneの画面カラーを暖色系に変えて夜間にブルーライトをカットするiOS 9.3の新機能「Night Shift」を使ってみた

Appleが現地時間2016年3月21日に開催した新製品発表会にて最新版iOSの「iOS 9.3」が登場し、発表会終了後からiPhone・iPad向けにアップデートの配信が始まっています。iOS 9.3の新機能として、端末のディスプレイカラーを夜間に暖色系に切り替えてブルーライトをカットし、眠りに就きやすくなる「Night Shift」が搭載されたので、実際に使ってみました。

iOSのアップデート - Apple（日本）
http://www.apple.com/jp/ios/updates/

Night Shiftを使うには、iPhoneやiPadのソフトウェアを最新版の「iOS 9.3」にアップデートする必要があります。「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」と進んで、iOS 9.3の「ダウンロードとインストール」をタップ。

iOS 9.3のダウンロードが完了したら、画面下部から上にスワイプして、コントロールセンターを表示させます。

コントロールセンターの最下段中央に「Night Shift」のボタンが登場しているので、ボタンをタップ。

すると、Night Shiftの設定ポップアップが表示されました。「目の緊張を緩和するために夜間にディスプレイの色が自動的に調整される」とのことで、「午前7時までオン」をタップすると、すぐにNight Shiftを使うことができます。

SafariでGIGAZINEのトップページを表示して、Night Shiftを有効にしたiPhone(左)と、標準状態のiPhone(右)を並べた様子は以下の通り。Night Shiftをオンにすると画面が全体的にオレンジ色っぽく変化していることが分かります。Night Shiftをオンにしておけば、夜間にディスプレイから発せられるブルーライトが抑えられ、体内時計の乱れが起きにくく心地よく眠れるとのこと。

実際にNight Shiftを使用して、さらに色温度を調節している様子を、以下のムービーで見ることができます。

iOS 9.3の新機能「Night Shift」を使ってiPhoneの画面を暖色系に切り替える - YouTube


Night Shiftの時間や色温度を変更するには、コントロールセンターでNight Shiftボタンをタップした際に「スケジュール設定」をタップ。

もしくは、「設定」の「画面表示と明るさ」から……

「Night Shift」をタップすれば、Night Shiftの設定画面が開きます。

設定画面では、Night Shiftの開始・終了時刻を変更することが可能。「時間指定」の右側のトグルボタンをタップしてオンにします。

開始・終了時刻を変更するには、「開始 終了」をタップ。

開始・終了時刻は、端末の時刻とジオロケーションを使って自動的に推定される「日の入から日の出まで」か、もしくは「カスタムスケジュール」のどちらかを選択可能。

カスタムスケジュールを選択した場合、時刻は1分刻みで変更できます。

Night Shiftの設定画面に戻り、「手動で明日まで有効にする」をタップすると、時間指定に関わらずすぐにNight Shiftをオンにすることが可能です。

画面下部のバーをスライドすると、色温度を変更することが可能。右端の「温かく」に設定すると、画面上の動きの表示に影響することがあるとのこと。

色温度を上限いっぱいまで「温かく」に振ると、以下のように画面がかなりオレンジ色っぽく変化します。

「iPhoneより画面サイズの大きいiPadでNight Shiftを使うとどうなるのか？」を確かめるべく、iPad Airで試してみました。iPadの場合は、コントロールセンターの右下にNight Shiftのボタンが追加されています。

左がNight Shiftをオンにした状態、右が標準状態。ホーム画面を表示すると、左のiPadのディスプレイは全体的にオレンジ色っぽく変化しており、画面の明るさが右のiPadよりも暗めになっています。

SafariでGIGAZINEを表示してみると以下のようになります。

色温度をマックスまで上げると、明るいところではページの視認性がやや下がる印象。夜間や暗い場所で使うには重宝しそうな機能です。

なお、Night ShiftはiOs 9.3にアップデート済みのiPhone 5s以降、iPad Pro、iPad Air以降、iPad mini 2以降、iPod touch(第6世代)で利用可能となっています。