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テック系企業と共和党の重鎮たちが極秘会議を実施、その内容とは?

By jonobacon

アメリカ大統領選挙の共和党候補指名争いでトップを走るのが、アメリカの不動産王ドナルド・トランプ氏。有権者の厚い支持を受けてはいるものの、メキシコ人の不法移民を「麻薬密売人」「強姦犯」などと呼ぶなど、その過激な発言が話題になっており、海外外交官が警戒を示したり、メキシコ大統領からはナチス・ドイツのヒトラーになぞらえた批判を受けています。そんなトランプ氏を止めるための極秘計画が、テクノロジー系企業のCEOと共和党のトップとの間で行われた、とHuffPost Politicsが報じています。

At Secretive Meeting, Tech CEOs And Top Republicans Commiserate, Plot To Stop Trump
http://www.huffingtonpost.com/entry/aei-world-forum-donald-trump_us_56ddbd38e4b0ffe6f8ea125d


2016年3月最初の週末、テクノロジー系企業のCEOたちと共和党のトップメンバーの数名が、ジョージア沖合にあるリゾート地に集まりました。これは、American Enterprise Institute(AEI)が開催していた年次フォーラムに参加するためだったのですが、ある情報筋によると、この期間中に極秘裏にテック企業のCEOと共和党メンバーによる会議が開かれていた模様。この会議のトピックは、「どうやって共和党の最有力候補となっているドナルド・トランプを止めるか?」というものだったそうです。

この極秘会議に集まったのは、Appleのティム・クックCEOやGoogleのラリー・ペイジ氏、Napsterの創業者でありFacebookに投資したことでも有名なショーン・パーカー氏、テスラやSpaceXのイーロン・マスクCEOなどそうそうたるメンバー。共和党側には連邦上院議員を務めるミッチ・マコーネル氏や、大統領次席補佐官や大統領政策・戦略担当上級顧問を務めたカール・ローヴ氏、下院議長のポール・ライアン氏、その他トム・コットン氏、コリー・ガードナー氏、ティム・スコット氏、ロブ・ポートマン氏、ベン・ザッセ氏らが集まっており、ここに集まった共和党員はいずれも最近のインタビューで「ドナルド・トランプを支持することはできない」と発言している人物です。

加えて、アメリカエネルギー商業委員会の委員長を務めるフレッド・アプトン氏や下院共和党の院内総務を務めるケビン・マッカーシー氏、下院予算委員長のトム・プライス氏、下院金融委員長のジェブ・ヘンサーリング氏、下院議員のケビン・ブレイディー氏、キャシー・マクモリス・ロジャース氏、ダイアン・ブラック氏なども参加者に名を連ねていた模様。さらに、共和党に資金援助する億万長者のフィリップ・アンスチャツ氏や、アメリカの新聞大手であるニューヨーク・タイムズの代表であるアーサー・サルズバーガー・ジュニア氏が会議に出席していたこともわかっています。

同会議に出席したウィークリースタンダード誌の編集長であり副大統領の首席補佐官なども務めたウィリアム・クリストル氏は、「AEIのフォーラムには多くの面白いメンツがそろった。もちろん内容についてはオフレコですが、そのオフレコの内容を私のツイートから推測してみたください」とツイートしており、HuffPost Politicsの記者にはメールで「幽霊がAEIの年次フォーラムに出没していた。ドナルド・トランプに不安を抱いている幽霊たちが」と送り、極秘会議の主題がトランプ氏を止めるための施策についてだったことも明かしています。

Heading to AEI World Forum. Lots of interesting guests. It's off the record, so please do consider my tweets from there off the record!

— Bill Kristol (@BillKristol)


さらに他の情報筋からの情報によると、極秘会議のハイライトはローヴ氏によるトランプ陣営についてのプレゼンテーションだったそうで、「トランプ政権は不安定で、彼の指に核兵器の制御装置をゆだねるべきではない」とする内容だった模様。なお、トランプ氏はすでに共和党の指名を得るのに必要な支持のうちすでに3分の1を集めており、フロリダ州とオハイオ州で行われる予備選挙を目前に控えています。もしもこの予備選挙の両方でトランプ氏が勝てば、共和党の指名を得るのに必要な支持の半分を得ていることになります。


また、極秘会議の主題はトランプ氏を止める計画についてでしたが、話題はそれだけではなかったそうで、コットン氏とAppleのクックCEOが携帯電話の暗号化解除問題についても激しく議論を交わしていた模様。この会議の中でコットン氏はクックCEOにかなり厳しい物言いをしていたようで、情報筋は「会議に参加した人々の多くはコットン氏の敵対的な姿勢を不快に思っていた」とコメントしています。加えて、AppleのクックCEOは極秘会議の政治関連のパートには参加していなかったことも情報筋は明かしています。

なお、AEIのスポークスマンであるジュディ・ステッカー氏は「イベントはプライベートのものであり、オフレコなので、イベントの詳細や出席者についてコメントすることはありません」としています。

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in メモ, Posted by logu_ii

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