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自動運転カーで初となる事故発生、ただしマニュアル運転に切り替えた直後


一説では2020年の実現を目指して開発を進めているとも言われる自動運転カー(セルフドライビングカー)で初となる交通事故がサンフランシスコで発生しました。事故を起こしたのはニッサン・リーフとトヨタ・プリウスで、リーフは自動運転モードからマニュアル運転モードに切り替わった直後に事故を起こしていたようです。

San Francisco has had its first self-driving car accident | PCWorld
http://www.pcworld.com/article/3024939/car-tech/san-francisco-has-had-its-first-autonomous-car-accident.html

報道によると、事故が起こったのは現地の日付で2016年1月8日の午後のこと。自動運転カーの技術を開発する企業「Cruise Automation」が開発に使っているニッサン・リーフが走行中に、道路に停車していたトヨタ・プリウスに衝突するという事故が起こった模様です。

リーフは当時、自動運転モードの試験中だったのですが、事故の直前にマニュアル運転モードへと切り替えられています。Cruise Automationがカリフォルニア州のDMV(Department of Motor Vehicles:日本の陸運局と免許センターを併せたような部局)に提出した報告書によると、事故当時の様子は以下のようなもの。状況の描写が不明瞭なところもありますが、事故報告書に記載された内容のおよその部分をそのまま翻訳すると以下のような内容になります。

自動運転モードで走行していたリーフが車線レーンの中で徐々に左に寄りはじめ、その後に右へと進路を修正しました。この様子を受けて、運転席に座っていたドライバーが自動運転モードからマニュアル運転モードへの切り替えを判断し、運転操作を引き継ぎます。運転を引き継ぎ後もオペレーターは進路を変更せず、道路に縦列駐車していた無人のプリウスに衝突しました。

カリフォルニアのDMVがネットで公開している事故報告書を以下から閲覧することもできます。

(PDF)Cruise_Automation_01.08.16.pdf


この報告書には、運転引き継ぎから事故までの間にどのぐらいの時間があったのかは書かれていませんが、Cruise AutomationのCEOであるKyle Vogt氏が記者に語ったところによると、ドライバーは事故の数秒前から警告のアラートを受けていたとのこと。Vogt氏は「十分な時間はありましたが、残念ながらドライバーはミスを犯してしまったようです」と話しています。なお、この事故でケガを負った人はいないとのことです。

事故を起こしたリーフを所有するCruise Automationは、高速道路上で自動運転を可能にする装置「RP-1」を開発している企業です。同社ではこのRP-1をアウディ「A4」と「S4」の2012年以降のモデルを対象に1万ドルで販売する予定をしており、すでに250ユニット分の生産が開始されているとのこと。当初の予定では2015年中にも出荷が行われるとのことでしたが、現状では遅れが生じている模様で、CEOのVogt氏は詳細についてのコメントを拒否しているそうです。


なお、自動運転カーがらみでは、Googleが開発している車両を巻き込んだ事故も複数回報告されています。しかし、Google側に原因がある事故は1度もなく、いずれもいわゆる「もらい事故」だったこともわかっています。今回のCruise Automationの車両による事故は、自動運転モード中に発生したものではありませんが、自動運転に起因する初の交通事故だったといえそうです。

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in ハードウェア,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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