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トヨタが自動運転車の特許をGoogleより多い1400件以上申請していたことが判明

By Daniel

Googleがデモ走行を何度も実施したり、テスラがEV(電気自動車)「モデルS」に自動運転機能を新しく搭載したりするなど、全自動運転車の導入はシリコンバレーの企業がリードしている印象を受けますが、実は日本のトヨタが自動運転車に関する技術の特許を1400件以上も取得していたことが判明しました。

The 2016 State of Self-Driving Automotive Innovation | Thomson Reuters - State of Innovation
http://stateofinnovation.thomsonreuters.com/self-driving-innovation-2016

学術情報や知的財産に関する情報を提供する企業のトムソン・ロイターが、自動車メーカーおよびIT企業によって申請された自動運転車に関する技術の特許を分析したレポートを公開し、その中で自動車メーカーのトヨタが他の自動車メーカーやIT企業を大きく上回る1400件以上もの特許を申請し取得していたことがわかりました。また、特許件数で比較しても、自動車メーカーの方がシリコンバレーのIT企業よりも多くの特許を取得済みであることが判明しています。

By Mike Mozart

ロイターによれば取得特許件数でトヨタに続くのは、ドイツの自動車部品メーカーのロバート・ボッシュ(ボッシュ)、日本のデンソー、そしてヒュンダイ、ゼネラルモーターズなどで、2012年に自動運転車を完成させてテスト走行を重ねてきたGoogleの持ち株会社のAlphabetは、自動運転車に関する特許の取得数で26位。AlphabetはIT企業の中で最高位だったものの、自動車メーカーおよび部品メーカーの後じんを拝しています。

By Alan

他社の2倍以上にもなる特許を取得していたトヨタが、直近で申請したのは電源が落ちるのを防いだり、自動車の起動時にデフォルトで「マニュアル運転モード」を選択したりするソフトウェアです。

ただし、ロイターが「重要なのは特許のクオリティである」と述べている通り、特許の数は自動運転市場で成功を収めるかどうかとは別問題と考えられます。

By Intel Free Press

2016年1月にアメリカ・ラスベガスで開催された「CES 2016」の会場で、トヨタは人工知能の研究開発のために設立した新会社「Toyota Research Institute(TRI)」の進捗状況についてプレゼンテーションを行いました。登壇したTRIのGill Pratt氏は「予期せぬ状況でも完全に自動運転できるクルマの実現には、まだ長い道のりがある」と述べ、全自動運転の導入にはまだ時間がかかることを示唆しています。しかしながら、トヨタは自動運転が生き残る鍵になると考えているとのことで、取得済みの数多くの特許が今後どのような展開をトヨタにもたらすのか、大きな注目が集まります。

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in メモ,   ハードウェア,   乗り物, Posted by darkhorse_log

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