暗闇に無数のアクアリウムが浮かび上がる幻想的な「ニフレル」は単純な展示ではなく「作品」と言えるレベル

2015年11月19日(木)にオープンする、海遊館プロデュースの「魅せる」空間にこだわったミュージアムが「ニフレル」。スタッフのことを「飼育員」ではなく「キュレーター」と呼ぶことからも、ただの水族館ではないことが分かるのですが、「すがたにふれる」ゾーンの展示はまるでアート作品のような出来栄えでした。
生きているミュージアム ニフレル
http://nifrel.jp/
ニフレル館内の様子を最初から見るなら以下の記事をチェックすればOK。
美麗&愛らしすぎる生き物たちを至近距離でしげしげ観察できる「生きているミュージアム ニフレル」に一足先に行ってきたよレポート - GIGAZINE

ということで、次は「すがたにふれる」ゾーン。

部屋は以下のような感じで、やや暗めの照明です。

入ってすぐのところにいたのがチンアナゴ。
透明な砂の中にいるチンアナゴ - YouTube


続いてはやや曇り気味の水槽を発見。

水槽の中にはダイオウグソクムシがいました。曇っているのはこの水槽の水温だけやや低めに設定してあるためで、しっかりダイオウグソクムシを観察するためにはガラスをキュッキュと拭かねばならないのが難点。

ダイオウグソクムシの水槽が冷たすぎで曇りまくり - YouTube

部屋の天井にはドット状にライトが設置されており、壁が鏡張りになっているので、まるでライトと水槽が無数に続いているかのように見えます。

水槽だけでなく、プロジェクターを使った生き物の展示もありました。

ニフレル3つめのゾーン「すがたにふれる」にある魚のCT画像を立体でぐるんぐるん表示するモノ - YouTube

どんどん水槽を見ていきます。透明な棒が中に入っているのはへコアユの水槽。

へコアユはふわふわと縦になって群れで浮かんでいますが、危険を感じると横向きになって逃げるそうです。


この水槽は敷き詰められた白い砂が発光しているようにも見えます。

中にいるのはゾウリエビとウチワエビ。下からライティングされているので、色などは正確に確認できないのですが、形は通常の展示よりもしっかりと把握できます。珍しい展示方法ですが、このゾーンの「すがたにふれる」というコンセプトを表現しているようです。

続いて、ネッタイミノカサゴ・ハナミノカサゴの水槽。

ヒラヒラとした背ビレにまで模様がついているのがハナミノカサゴで……

触手のような模様のない背ビレを持つのがネッタイミノカサゴ。背ビレに毒があり、激痛・腫瘍・めまいなどを引き起こします。体が白っぽいので、暗闇の中にくっきりと美しく浮かび上がっています。


続いては同じくカサゴ目ですがフサカサゴ科のボロカサゴ。その特徴は魚としては珍しくボロボロ脱皮するということ。


ボロカサゴも鮮やかな黄色い体が黒い背景に非常に映えます。

同じく、黄色い体が美しいマツカサウオ。


水槽の中にドームのようなものが設置されているのは……

「数えれば千本ないよボクの針」という、ハリセンボン。


下から見上げるとこんな感じ。

ちょっと間抜けな顔がキュートです。

さらにはコンゴウフグやテングハコフグといった、他のフグたちも。
前半がコンゴウフグ・後半がテングハコフグ(体の皮膚に毒の粘液) - YouTube

水族館での展示がおなじみの、オウムガイ。

ぺったりとガラスにくっついています。

右から見たり左から見たりと、さまざまな方向からチェックできます。

こちらの水槽にはタツノオトシゴの仲間でオーストラリア近海などに住むビッグベリーシーホースが。
妻でなく夫の腹で子をかえすビッグベリーシーホース(タツノオトシゴの仲間) - YouTube

また、ヒゲハギの水槽のように、屏風のようなものがディスプレイされている水槽があったりと、展示方法は非常にアーティスティックで、ただ「魚を観察している」というよりも「1つの作品を見ている」というような感じで生き物たちを見ることができました。


・つづき
おしゃれカフェがホワイトタイガーやワニが生活する場に突如出現する「ニフレル」の「みずべにふれる」ゾーン - GIGAZINE

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