取材

かつて塩を採掘していた塩まみれの幻想的な坑道を探検できる塩山に行ってみた


スペインのバルセロナから北に100kmほど離れた場所にあるカルドナという街は、かつて岩塩鉱として栄え1990年まで稼働していました。岩塩が採掘されていた塩山は2015年現在稼働していませんが、観光施設として解放されており、世界でも珍しい景色が広がっているとのことなので実際に行ってみました。

Salt Mountain Cultural Park - Cardona Turisme
http://cardonaturisme.cat/en/salt-mountain-cultural-park/

カルドナは細い路地が入り組んだヨーロッパの古い街といった場所で、バルセロナから電車&タクシー、もしくはバスで行くことができます。


世界でも有数の塩山はカルドナから自動車で約10分、徒歩で30分の場所にあり、今回は徒歩でテクテクと歩いて行きました。街の規模はとても小さく、遠くから見えている緑色の構造物を目指して歩けばたどり着きます。


カルドナの中心部から歩いて30分ほどで「MUNTANYA DE SAL(塩山)」の看板が見えてきました。


歩いていたときに見えていたのは、岩塩の採掘機。近くまでくると、その大きさに驚かされます。


朝10時に到着すると、観光客が大勢いましたが、みなさん自動車で来ていました。


駐車場の奥にある建物の中で塩山の見学ツアーに申し込みます。ツアーは平日だと11時30分と13時30分の合計2回、土日は10時から18時まで30分おきに実施。


ツアーは大人1人11ユーロ(約1450円)で、スペイン語もしくはカタルーニャ語しかありません。申し込み時にパンフレットや地図、防髪ネットが手渡されます。


塩山には専用のバスで行くとのことで、バス乗り場まで歩いていきます。


バス乗り場まではオレンジ色の看板を頼りに進んでいけば大丈夫です。


歩いて3分ほどでバス乗り場に到着。


バス乗り場の裏手に建物を発見。バスが来るまで時間があるので中に入ってみます。


中はカフェテリアと……


塩の結晶で作った置物などが売られているお土産屋さんがありました。ただし、まだ開店時間ではなかったようで、従業員の人が掃除していました。


バス乗り場に戻ってみると、大勢の観光客の姿が。なお、日本人は1人もいませんでした。


これが塩山まで乗っていくバス……というか自動車の後ろにトレーラーが付いているものです。


トレーラーに乗り込みます。


ガタガタと揺られていると、前方に塩山が見えてきました。


5分ほどで塩山の入り口にあるバス乗り場に到着。


これが塩山です。山肌は絶壁で真っ白というか灰色っぽい色をしています。


坑道の入り口の手前にはすでに白い物体が地面から吹き出しています。


雪のように見えますが、これは全部塩。カルドナ一帯は約4000万年前まで海底に沈んでいて、地殻変動により隆起し海水が陸に閉じ込められ、水分が蒸発し塩分が結晶化して地表にしみ出してくるそうです。


山肌をよく見てみると、至るところが塩まみれ。


水分としてしみ出してくるためか、低い部分にいっぱい塩がたまっています。


近寄って見てみると、とがった物体がにょきにょきと生えているようです。


ものすごく接写でみると、細かい塩がたくさんついているのがわかります。


部分によっては結晶化しているものもありました。


結晶化している部分の上にも、細かい塩がふき出ています。


山肌をじっくりと見まくったところで、いよいよ坑道へ。


なお、坑道の中では立ち入り禁止の場所があるので、ウロウロ動き回るのは厳禁。ガイドさんの説明はカタルーニャ語で理解はできませんが、英語で質問すると答えてくれます。


塩の塊が落ちてくることがあるとのことで、坑道に入る前にヘルメットを手渡されました。


坑道の入り口はすでに上下左右塩まみれ。


真っ白な壁は本当に雪のよう。


ものすごく近寄ると、壁についているのは塩。何とも不思議です。


触った感触は結構固め。


塩が手についたのでなめてみると、一般的な食塩よりもしょっぱかったです。


天井を見上げてみると、つらら状になっているものまであります。


坑道の中は基本的に撮影禁止ですが、ガイドさんが撮影しても大丈夫な場所は教えてくれます。赤茶色の壁の至るところから塩がふき出ていて、まるで別世界。坑道は複数あって、長いものになると1000m以上にもなるそうです。


当然ですが、地面にも塩がたっぷり。


これは以前に使われていたはしご。長年放置されていたため、塩まみれになっています。



しばらくガイドさんについて歩いて行くと、大きなホールのような場所にでてきました。この場所は自由に撮影してOK。みなさん景色に圧倒されつつも記念撮影をしています。


天井から垂れ下がっているつらら状の塩は、長いもので1m以上あります。


真っ白なつららが何本もにょきにょきと生えている様子は、どことなく鍾乳洞に似ています。


つららの先端は今にも水滴がぽたりと落ちそうな状態。これを何年も繰り返して、ここまで長いつららができるというわけ。


画像に写っているのは採掘で使われていた手押し車。もう完全に塩で覆われています。


天井からつららが垂れ下がり、地面から塩がモコモコとコケのように広がっているのを見ると自然のすごさを実感。


白い塩の下には赤茶色の何層にも重なる透き通った塩の結晶の層が見えます。この結晶を削りだしたものが、お土産屋さんで売られていたというわけ。


この部分を見ると、上からぽたりぽたりと水が噴き出してきてつららを作り、さらに地面に落ちた水が蒸発して塩が積もっていくというのがよくわかるはず。


金平糖のように地面に蓄積されていく塩。


大きなホールのような空間で15分ほど撮影を楽しんだら、出口へ進んでいきます。


出口をぬけたら、入り口まで歩いて戻ってヘルメットを返却。


これで塩山ツアーは終了。約1450円のチケット代だけで、まばたきをするのを忘れるくらいの光景や、自然のすさまじさを体感できるのはかなりお得だと思いました。カルドナは観光で訪れるのはなかなか難しい場所にありますが、バルセロナを訪れた時にでも足を運んでみる価値はあります。

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in 取材, Posted by darkhorse_log

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