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中国に点在する開発後も人が居ない「ゴースト都市」の場所を特定する方法


急成長を続けてきた中国経済の陰に、さまざまな「歪み」が指摘されており、その一つに開発されたのに人が誰も住んでいない新興都市「ゴースト都市」の存在があります。そんな中国に点在するゴースト都市の場所を特定する意外な方法が公開されています。

[1510.08505] Ghost Cities Analysis Based on Positioning Data in China
http://arxiv.org/abs/1510.08505

Baidu found China’s “ghost cities,” but it is keeping their locations mostly a secret - Quartz
http://qz.com/540571/baidu-found-chinas-ghost-cities-but-it-is-keeping-their-locations-mostly-a-secret/

2000年代以降、急速な経済発展を遂げてきた中国では、多くの高層マンションからなる新興都市が各地に開発されました。しかし、マンション建設がスタートしたのに計画が頓挫して工事が中断したり、完成したのにほとんど入居者がいないため都市として機能していないなど、空室だらけのマンション群が不気味にそびえ立つ「ゴースト都市」が点在するのが知られています。

当然のことながらゴースト都市の存在を中国政府が公言するはずもなく、またデベロッパーや投資家が公表することもないため、いったい中国全土のどこにどれくらいのゴースト都市が存在するのかはベールに包まれています。このため、中国経済を注視するヘッジファンドの中には、夜間にマンション群の明かりを数えてゴースト都市かどうかを判断しているところもあったそうです。

By Phalinn Ooi

このような「ゴースト都市の場所を探し出したい」という要望に応える手法を、中国の検索大手Baiduと北京大学の共同研究グループが開発し、論文で発表しています。

この研究ではBaiduが中国全土に持つ地図情報とユーザーの活動情報とを組み合わせることで、実際に人が住み都市として機能しているのかどうかを判定しているとのこと。具体的には、ゴースト都市かどうかを判定したい都市の想定人口規模と、Baidu検索を利用する人の数を照らし合わせて、想定よりも4分の1以下の活動形跡しかない場合をゴースト都市として判定するというもの。

この手法でゴースト都市として認定されたのは以下の20都市。


代表的な地区は、乳山(A)、東勝(B)、康巴什(C)、浜海(D)、如皋(E)、東営(F)、四牌(G)、伊金霍洛旗 (H)、東陵(I)だとのこと。各地区の地図上に記された赤い点がゴースト都市のマンション群を示しています。


Baiduと北京大学の共同研究グループが開発した手法はBaiduが持つ7億7000万人という膨大なユーザーから得たデータ解析のたまものです。ただし、Baidu検索を使えるユーザーは比較的裕福な層でもあるため、実際のところこの手法では検出できないゴースト都市が存在することは十分あり得るとのこと。

なお、この手法を使えば、中国の旧正月に当たる春節で、帰省によって大幅に人口が減少する都市(つまり出稼ぎ労働者が多い都市)を調べることも可能だそうです。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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