サイエンス

楽天家と悲観論者の違いを科学的に解説

By Zoe

水が半分注がれたグラスを見た時、楽天主義者は「グラスの半分が水で満たされている」と言い、悲観論者は「グラスの半分が空である」と言います。同じ物事でも、楽天主義者と悲観論者では全く異なる結論が生じるわけですが、なぜ人によって楽天主義者と悲観論者に分かれてしまうのか、割合はどっちの方が多いのか、楽天的・悲観的な考え方は人生にどのような影響を及ぼすのか、ということが科学的に説明されています。

Is This Glass Half Empty? - YouTube


同じ分量の水が注がれたグラスでも、人によっては「まだ半分も残っている」「あと半分しかない」という風に印象が180度変わってしまうわけですが、「楽天主義者」「悲観論者」という2つの人生観について、近年の研究結果などを元に科学的な説明がなされています。


ある研究によると、特定遺伝子上にある2本の「対立遺伝子の長さ」が人間の考え方に影響を与えている、という報告があります。長い対立遺伝子を持つ人は、ポジティブな考え方になりやすい一方で、短い対立遺伝子を持つ人は、ネガティブな思考に陥りやすいとのこと。


これにはオキシトシン受容体における遺伝子変異も影響しているものと見られ、具体的にはグアニンの複製を持っている人は自尊心が高く楽天主義者になりやすい傾向にあり、アデニンの複製を持っている人は楽天主義者になりにくいという結果が出ています。


また、楽天主義者は冠状動脈の動脈バイパス手術を受けた後に再入院する可能性が低く、学業成績や社会経済的地位が高いということが示唆されていますが……


一方で楽天主義者は自らの能力を過大評価し、リスクを過小評価する傾向があるとのこと。


対する悲観論者は現実的な視点や考え方を持っているため、将来的な人生設計の計画性が高いと言われています。


20年にわたる長期研究によると、悲観論者は自身の健康や財産を用心深く取り扱うため、喫煙や過度な飲酒を避ける行動をとる人が多く、最終的に長生きするのは悲観論者ということになります。


しかし、統計的にも人間は楽観論に傾きやすい傾向にあります。これは良い出来事を過大評価し、悪い出来事を軽視することでストレスを軽減しようとする「楽観主義バイアス」を人間全体の80%が持っていると言われているため。


どんな国でも離婚率がゼロ%になることはありませんが、新婚夫婦が「自分たちは離婚することはない」と考えるようなもの。


また、脳の活動をモニターすると、良い出来事を想像した時に左脳が活性化し、悪い出来事の場合は右脳が活性化することがわかっています。しかし、右脳が活性化する度合いは左脳よりも控えめであるため、悪い情報は脳内でフィルタリングして、敬遠されていることを示しています。

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in サイエンス,   動画, Posted by darkhorse_log

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