映画

「ターミネーター2」「アメイジング・スパイダーマン」など映画の劇場版に採用されなかったもうひとつのエンディング


尺の都合やスポンサーの意見によって、映画の内容は当初の予定と変えられてしまうことがあります。エンディングについても同じ事が言え、DVDに特典映像として収録された「もう一つのエンディング」を見て「なぜ変更されたのだ……」と思ったり、「この内容で作られなくてよかった~」と安心した人もいるはず。ということで、「ターミネーター2」「アイ・アム・レジェンド」「28日後...」「アメイジング・スパイダーマン2」「ランボー」という5作品の、劇場では放映されなかった知られざるエンディングがYouTubeで公開されています。

5 Amazing Movie Endings That You've Never Seen - YouTube


ターミネーター2


ターミネーター2は、主人公のジョン・コナーを殺しにきたT-1000にシュワルツェネッガー演じるT-800が立ち向かって守り、「スカイネット」の誕生を阻止して将来起こり得る人間とアンドロイドの戦争を回避するというストーリー。


始めは人間を全く理解していなかったT-800ですが、ジョンとの交流を通して初めて人間の感情と生命の尊厳を理解します。


しかし、自分の存在がスカイネット発生につながるとして、自ら溶鉱炉に沈むことで消滅の道を選びます。


しかし、当初はこの後の未来も描かれる予定でした。2027年になり、人類は裁きの日を迎えることなく、平和な日常が続きます。サラ・コナーは初老の女性に。


ジョンは中年の男性となり、アメリカの上院議員として活躍。娘を1人もうけます。


何もかもが完璧に平和な日常として描かれていたわけですが、実際に公開された映画ではこの部分がカット。「できすぎたハッピーエンド」にしないことで独善的な色合いがなくなり、ターミネーター2は名作として知られることになりました。


アイ・アム・レジェンド


ウイルスによって人間を襲うようになった元人間の「ダーク・シーカー」と、主人公ネビルの戦いを描いたアイ・アム・レジェンドも、劇場版とDVDでエンディングにかなり差がありました。


劇場版のエンディングは、ネビルが自らを犠牲にし、ダーク・シーカーを人間に戻す血清をアナとイーサンに託すことで人類を救いました。そして「伝説の男」となったわけです。


しかし、DVDに収録されている当初のエンディングにはダーク・シーカーの描き方が異なります。


ダーク・シーカーのボスと対峙し、銃を下ろすネビル。


二人の近くには、血清によって人間に戻り始めた女性のダーク・シーカーの姿がありました。


すると、ボスは女性のダーク・シーカーの元に近づき、いとしそうに額を合わせます。


これまでネビルがモンスターとして倒してきた相手は感情のある人間であり、自分こそが、恐ろしい物語を生き抜いてきたダーク・シーカーたちにとっての「伝説の怪物」だったことを知るわけです。


なお、劇場版エンディングは公開の1カ月前に差し替えられたものであり、作中の伏線が拾えていないものとなっているとのこと。


28日後...


ウイルスによって人々が凶暴化し、ロンドンがゴーストタウン化してしまうなか、昏睡状態だったジムは病院で目を覚まします。


28日後...ではゾンビの凶暴さはもちろんのこと、壊滅した社会はどうなるのか、ということも描かれます。


劇場版のラストでは、ジムや仲間のハンナたちは救助されることになりますが、ダニー・ボイル監督が気に入っているのは劇場版でカットされてしまった当初のラスト。


重傷を負ったジムを仲間たちが必至で蘇生しようとするものの……


ジムが息を吹き返すことはありません。


すると、先ほどまでの仲間をアッサリ放置してスタスタ去っていく二人。極限状態の中では命のとらえ方まで変化するということがよくわかるエンディングとなっていました。


アメイジング・スパイダーマン2


アメイジング・スパイダーマン2のラストでは恋人のグウェンが死亡し、ピーター・パーカーは生きる意味を失ってしまいます。


そして劇場版ではグウェンの残したUSBのデータから彼女が行った卒業スピーチの内容を知り……


再び立ち上がるのでした。


しかし、DVDではピーター・パーカーが再び立ち上がるための理由として別の要素が描かれています。


それが「父親」の存在。


今まで死んだと思っていた父親が現れることで、再びピーターは立ち上がれるわけです。


ランボー


ベトナム戦争のPTSDを扱ったランボーは、シルヴェスター・スタローンが体当たりのアクションを行った映画。


崖っぷちでの演技も行われました。


劇場版ではランボーが涙を流しながら投降する、というラストでしたが、当初のエンディングは「ランボーが死亡する」というものでした。


銃を持ったトラウトマン大佐と向き合うランボー。


ランボーはトラウトマン大佐の銃に触れ、自分の方に銃口を向けます。


そして発砲。


力なく崩れ落ちていくランボー……というラストだったのですが、試写での受けが良くなかったことと、続編の構想があったのとで、使われなかったそうです。

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in 動画,   映画, Posted by darkhorse_log

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