ハードウェア

GoogleのWi-Fiルーター「OnHub」の性能&潜在能力はどれほどなのか?


Googleが発表したWi-Fiルーター「OnHub」のレビュー記事が、アメリカのテクノロジー系メディアから一斉に出されました。199.99ドル(約2万4000円)という比較的高価格帯のWi-FiルーターであるOnHubが、その価格に見合った性能を持つのかについて明らかになっています。

Google OnHub Router review - CNET
http://www.cnet.com/products/google-onhub-router/

CNETがOnHubのファーストインプレションムービーをさっそく公開しています。

New Google OnHub router is one of a kind - YouTube


OnHubは白と緑のパッケージ。本体カラーはネイビー。


「なぜGoogleが家庭用のWi-Fiルーターを出したのか?正確なことは私にも分からない」と話すドン・NGO氏。


「OnHubではGoogleアカウントでログインするところ、つまり常にGoogleとつながっているところにヒントがありそうだ」とのこと。


OnHubは一般的なWi-Fiルーターと違ってアンテナやインジケーターランプはなく、すっきりとしたデザイン。


見た目とは裏腹にIEEE 802.11.acをサポートし、最大1.9Gbpsで通信可能という高性能ルーターです。


一見、Bluetooth接続のスピーカーのように見えるOnHubは、実際に天面に3Wのスピーカーを搭載しています。


ただし、マイクやボリュームボタンはなく、Amazon Echoのようなデバイスとは異なります。


なお、OnHubはBluetoothやZigBeeをサポートしていますが、現時点ではまだ機能が有効化されていないとのこと。


外装パーツは簡単に取り外し可能。


中身はこんな感じ。


OnHubにある外部端子は、電源ジャック、USBポート、LANポート、WANポートのみ。


モデムから有線LANを1本だけ引けば、セッティングは終了。


OnHubとの接続作業は専用アプリを使って行います。専用アプリはAndroidだけでなくiOSにも対応しています。


指示に従ってタップしていけばOKのかんたん仕様。


アプリで電波強度を測定することも可能です。


下り191Mbps、登り215Mbpsで電波状態は100%で、通信状態は「良好」という判定がくだされました。


OnHubはゲスト用モード、ペアレンタルコントロール、ダイナミックDNS、フィルタリング機能などへのサポートはありません。


OnHubでできることはこの簡易説明書に載っているので、自分の望む機能があるかどうかをしっかりと確かめる必要があるとのこと。


NGO氏が使ってみたところ、比較的近い距離では290Mbpsという無線通信速度が出ましたが、120フィート(約36.6メートル)離れた距離では70Mbpsに低下。この結果は、OnHubが約200ドル(2万4000円)という価格のWi-Fiルーターであることを考えると、「ひどいものではないが特別に印象的なこともない」という評価だとのこと。


ただし、OnHubはソフトウェアアップデートによって進化する余地が大いに残されており、家庭用通信のハブとしてさまざまな機能が追加されることには期待が持てそうです。


CNETによるレビューでは、総合得点が10点満点の「6.7」。実際の通信速度が並であること、現時点で有効化されていない機能が多いことなど課題も多いものの、アップデートによってどんどん進化していく将来性に期待をこめたスコアになっています。


Google OnHub review—Google’s smart home Trojan horse is a $200 leap of faith | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2015/08/google-onhub-review-googles-smart-home-trojan-horse-is-a-200-leap-of-faith/

Ars TechnicaもOnHubのレビューを実行しています。

199.99ドル(約2万4000円)という価格のOnHubは、Wi-Fiルーターとしては高価格帯にあたる製品です。ソフトウェアでアップデート可能なOnHubは、ルーター機能以外の機能が追加されることを予感させます。


外装パーツは取り外し可能。中身のデザインもシンプルです。


天面スピーカーに、穴ではない部分を発見。


これは周囲の明るさを感知する光センサー。ただし、機能はまだ有効化されていないとのこと。


中国メーカーのTP-LINKが製造を担当。「built for Google On(Google Onのために作られた)」という表記が見えますが、「Google On」とはOnHub専用のアプリの正式名称です。


これがOnHub専用アプリGoogle Onのチュートリアル画面。


画面をスワイプして読み進めていくことで、OnHubの接続設定が簡単にできるようになっています。


何台の端末がつながっているかを一発で確認でき、各端末の状態を調べることも可能。


通信状況のチェックも楽々。


Wi-Fi通信の優先順位を調整したり、端末のトラフィックを個別に調べたりできます。


OTAによるソフトウェアアップデートによって機能が追加される予定。


サポートを受けるときのワンタイム・コードの表示も可能。


パスワードの共有機能もあり。


ネットワークにトラブルが発生した場合、原因を調査することも可能です。


4GBのファイルを転送する速度を計測したところ、ASUSのド安定ルーター「RT-AC68U」には惨敗。


5万個のファイルを転送する実験でも、RT-AC68Uに比べるとOnHubは長い時間がかかっています。


100フィート(約30メートル)離れた距離から接続したNexus 6で速度をチェックすると、OnHubが下り31.90Mbpsのところ、RT-AC68Uは180Mbpsオーバーと圧倒的な速度差になりました。


Ars Technicaは、OnHubは通信速度だけ見れば価格ほど強力ではないことを指摘しつつ、謎のIEEE 802.15.4の内蔵アンテナやBluetooth、USBポートなどどのように活用するか分からない機能を持っていることなど、まだ明らかにされていない追加機能の数々が神秘性を持たせていると述べています。

現段階では有効化されていない機能を数多く秘めた「OnHub」が、価格に見合った性能を発揮するのは、今後のソフトウェアアップデートにかかっていると言えそうです。

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