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Windows 10にはDVD再生機能ナシ、Microsoftは有料のDVD再生アプリ「Windows DVD Player」をリリース


これまで、Windows端末でDVDを再生する際はプリインストールされている「Windows Media Center」を使用すれば無料でDVDを楽しめたのですが、新しく登場した「Windows 10」ではこのアプリケーションが削除されており、標準ではDVDの再生環境が存在しないことが明らかになりました。Windows 10へのアップグレード時に「Windows Media Center」は強制的に削除されてしまうのですが、Microsoftは代わりに1500円で購入できる「Windows DVD プレイヤー」をWindows Store上で公開しています。

Microsoft wants you to pay $15 for DVD playback in Windows 10 | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2015/08/microsoft-wants-you-to-pay-12-for-dvd-playback-in-windows-10/


Microsoft公式のWindows 10の仕様ページの中にある「削除される機能」項目には、「Windows 7 Home Premium、Windows 7 Professional、Windows 7 Ultimate、Windows 8 Pro with Media Center、Windows 8.1 Pro with Media Centerのいずれかがインストールされている場合にWindows 10をインストールすると、Windows Media Centerが削除されます。」と明記されています。

Windows 10 の仕様とシステム要件 - マイクロソフト


しかし、同ページによれば「限られた期間」に上記の旧バージョンWindowsからWindows 10にアップグレードした場合、DVD再生アプリである「Windows DVD プレイヤー」が無料でインストールされるようになっている、とのこと。ただし、「Windows DVD プレイヤー」はWindows 10にアップグレードした直後にはインストールされていない場合があるそうで、そういった場合は初回のWindows Updateが正常に実行された後に、インストールされるそうです。なお、Windows 10にアップグレードする際は「Windows Media Centerが削除される」という旨の警告がしっかり表示される模様。

「Windows Media Center」が削除されることを報じた海外ニュースメディアのArs Technicaは、「Windows 7からアップグレードした多くのユーザーは『Windows DVD プレイヤー』アプリを無料で入手できるだろう」としつつも、Windows Media Centerをインストールしていないユーザーが多いWindows 8に関しては「アップグレードしたユーザーの大半は無料では得られない場合がほとんどだろう」とコメント。また、新しくWindows 10搭載マシンを購入した際には、Windows 10にはDVD再生環境がないため有料の「Windows DVD プレイヤー」を購入する必要がある、とも指摘しています。

さらに、「ユーザーはWindows DVD プレイヤーが『機能的に優れたWindows Media Centerの代替アプリ』であることを期待するでしょうが、悲しいことにまったくそうではありません」とArs Technica。実際、Windows Store上に公開されているWindows DVD プレイヤーのスクリーンショットは以下の画像で、一目で理解できるくらいにその機能はシンプルそのもの。具体的には、Windows DVD プレイヤーにはその名前から分かるようにBlu-rayの再生機能はなく、Windows Media Centerで可能だった画像管理やDVDメディアのバックアップ機能などもありません。


Microsoft公式のFAQによると、Windows 10をWindows 7や8からのアップグレードではなくクリーンインストールでPCにインストールしてしまうと、Windows DVD プレイヤーは無料で入手できなくなってしまう、とのこと。また、「Windows 10 Insider Preview」に参加しており、Windows 10のプレビュー版からWindows 10にアップグレードしたとしても、Windows DVD プレイヤーの無料入手が不可能になるそうです。そのため、プレビュー版を利用していたユーザーで「資格があるはずなのにWindows DVD プレイヤーが無料で入手できない」という場合は、「Windows DVD プレイヤー無料入手」の資格のあるWindows 7/8をインストールしなおす必要あり、というわけ。

なぜ「Windows DVD プレイヤー」がここまで高額なのかというと、DVD再生コーデックのMPEG-2への巨額のライセンス費用を支払うためです。つまり、MicrosoftはWindows 10の標準機能からDVD再生機能を削除することで、OSの大幅なコストカットを実現したというわけ。また、「Windows DVD プレイヤー」の機能が非常に簡素である理由については「MicrosoftはほとんどのユーザーがVLCやその他のオープンソースのフリーアプリをダウンロードして使用することを分かっているから」とArs Technicaは解釈しています。

なお、Windows DVD プレイヤーが無料で提供される「限られた期間」がいつ終了するのかは記事作成時点で未定です。

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in ソフトウェア, Posted by logu_ii

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