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Amazonが食料品のドライブスルー型実店舗を計画中と報じられる


Amazonがネットで注文した生鮮食料品をドライブスルー形式でピックアップできる店舗をオープンさせる計画であると報じられています。どうやらAmazonはスーパーマーケットなどの食料品市場の奪取に本腰を上げるようです。

Exclusive: Amazon planning drive-up grocery stores with first coming to Sunnyvale — sources - Silicon Valley Business Journal
http://www.bizjournals.com/sanjose/news/2015/07/23/exclusive-amazon-planning-drive-up-grocery-stores.html

Amazonはすでにアメリカなどの一部の地域で食料品を配達するビジネス「AmazonFresh」を実施しています。AmazonFreshは野菜や肉などの生鮮食料品、日用雑貨など一般的にはスーパーマーケットで取り扱っている商品を配達してくれるサービスで、地域限定サービスながら評判は非常によく、ビジネスは好調であるとみられています。

知られざるAmazonの生鮮食料品配達サービス「AmazonFresh」とは? - GIGAZINE


AmazonFreshに加えて、Amazonは新たに「ドライブスルー型の食料品販売店舗」をアメリカのシリコンバレーに建設中であるとSilicon Valley Business Journalが報じています。この新形態のサービスは、インターネットで注文した生鮮食料品をドライブスルーで受け取れるサービスで、注文から2時間経過以降の指定した時間に商品を受け取れる実店舗になるとのこと。自動車での受け取りが想定されていますが、それ以外にも自転車や徒歩で注文した商品を受け取ることもできると予想されています。


生鮮食料品は「鮮度」が重要であるため、一般的なネット通販には不向きな商品と言えます。しかし、AmazonFreshだけでなく、すでに1時間以内の爆速で消費を届けるサービス「Prime Now」や、商品倉庫にロボットを導入して効率化を徹底的に磨き上げたAmazonにしてみれば、顧客が指定した時間に商品を受け渡せるように手配しておくということはお茶の子さいさいであり、鮮度が大切な生鮮食品であっても、ドライブスルー型店舗ならば適切に販売できると考えているようです。

従来、野菜や肉などの生鮮食品は、実物を見定めながらショッピングしたいという人が多いため、オンライン販売にはなじまないという意見が主流でしたが、すでにスーパーマーケットのネット通販ビジネスが成功していることを考えれば、Amazonによる生鮮食品用のドライブスルー型店舗にもビジネスチャンスはありそう。むしろ、自動車で取りに行きさえすれば、24時間好きな時間に注文した商品を受け取れるというサービスは、大人気になる可能性を秘めていそうです。


Amazonはシリコンバレーで新サービスの開発を行うことも多く、今回のドライブスルー型実店舗もサービス開発拠点の近くで試験的に行うとみられていますが、Silicon Valley Business Journalは「仕事中毒で昼夜を問わず働きづめの人が多く居るシリコンバレーではヒットするかもしれない」と考えています。

あらゆる商品を販売することを目指すAmazonが、巨大な生鮮食料品にも本格的に触手を伸ばし始めたとなると、既存のスーパーマーケット業界の勢力図を塗り替える可能性があるため、ドライブスルー型店舗の試験運用は、サービスを利用するユーザーだけでなく、多くの市場関係者から注目を集めそうです。

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in ネットサービス,   , Posted by darkhorse_log

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