ツール・ド・フランスを走る選手の食事を体験してみたら大変なことになったムービー


毎年7月に開催される世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」に参加するライダーは、1日当たり約150kmのコースを1か月間にわたって毎日走るという過酷なレースを繰り広げています。そんなレースに参加するライダーがレース期間中にとる食事を一般の人が体験してみたところ、最後には大変なことになってしまいました。

Tour de France diet makes reporter puke - YouTube


1903年(明治36年)に始まったツール・ド・フランス(ツール)は、フランスとその周辺の国をめぐる約3000kmのコースを約1か月かけて走り抜くという過酷なレースです。各ライダーは平均して1日あたり140kmもの距離を毎日走り、最終ゴール地点のパリ・シャンゼリゼ通りを目指します。

Tour de France 2015


例えば2015年大会のコース図はこんな感じ。7月4日にオランダ・ユトレヒトをスタートして4日目にフランス入りし、途中2回の休息日を挟みながら7月26日(日)のゴールを目指します。2015年大会のツールでは、イギリスのクリス・フルーム選手が2013年以来のツール2勝目を成し遂げました。

By J SPORTS

そんなツール期間中にライダーが1日に食べる食事を、身をもって体験してみたのがNRKのレポーターであるNicolay Rammさん。あまりライダー体形にも見えないRammさん、ツアーにも出場するロシアのチーム「カチューシャ」のジャージをまとい、今はまだにこやかな表情を見せています。


ツールに参加するライダーは、大会期間中には1日当たり8000kcalもの食事をとっているといわれています。


このムービーでは、フルーム選手も所属する「チーム・スカイ」で食事を管理するシェフ、Henrik Orre氏からゲットした食事リストを再現しています。


その総カロリー数は、8290kcalというとてつもないものになっているのでした。これは、成人男性が1日にとるカロリーの約3~4日分に相当する量です。


ということで、まずは朝食からトライ。


オートミール


オムレツ


ハムやチーズが乗ったサンドウィッチ


コーヒー


パスタ類を100グラム


ヨーグルト1パック


そしてオレンジジュースを1杯。


朝食のスタートです。


まずはオートミールに手を付けるRamm氏。


1杯を食べ終わる頃には「もうおなかがいっぱいになってきた」と、早くも満腹感漂うムードを見せ始めました。まだこの時点では笑ってます。


次はオムレツ


オムレツを完食


パスタに手を付け……


パスタも完食。


しかし、サンドウィッチに取りかかるやいなや、この表情。


コーヒーで食べ物を流し込んでいるようにも見えます。


大会期間中、ライダーは非常に多くのコーヒーを飲むとのこと。


コーヒーの助けを借りつつ、サンドウィッチも完食。


スムージーを前に、ぱたりと動きの止まったRamm氏。ここまでの所要時間は、なんとすでに1時間15分。


「このままいつまでも飲めない気がする」と苦笑い。


意を決してスムージーを飲み干して、とりあえずは朝食の終了。しかし後述するように、全ての朝食を完食したわけではなさそう。


次は朝食後、レースが始まるまでの間にとるスナック(軽食)類。軽食とはいいながら、ぜんぜん軽くないメニューが連なっています。


果物


1つかみ分のナッツ類


エナジーバー2本


そして大量の水分


さらに、またもやコーヒー。


苦しそうな表情で食べ続けるRamm氏。これが本当のレースなら、こんな表情を浮かべている時点で活躍は望めそうにありません。


そしてレース中にとる食事。大会期間中のライダーは、自転車に乗ったまま食事をとってレースを続けます。


ジャムとハムを挟んだクロワッサンを2個


コーラを2缶。炭酸を抜いたコーラは、手軽なエネルギー補給ドリンクとして実際のレースでも重宝されています。


コーラに加え、大量のスポーツドリンクも。


そしてエナジーバーをなんと7本と、エナジージェルを2袋。まだエネルギーを摂るか……


レースがスタート!といいたいところですが、すでにグロッキー状態のRamm氏。


なんとか1本目のエナジーバーに挑戦。


時間をかけ7本全てを完食。すると……


「吐きそう」とギブアップのサイン。


1度はバケツを手に取りましたが、なんとか持ちこたえました。


クロワッサンに挑戦


この表情


このおなか。ツールを走るライダーにはあるまじき状態と言わざるを得ない光景です。


約1か月にわたって毎日150kmずつ走り続けるというツールの世界は一種異様な世界であるともいえ、数々のドーピング(薬物摂取)事件が絶えないという負の側面でも有名なイベントです。2015年大会を制したフルーム選手に対し、「お前ドーピングしてんだろ」と観客が叫びながら尿をかけるという事件が発生するなど、ライダーやファンを巻き込んでネガティブな渦が巻き起こっているのが残念なところです。

Ramm氏に目を戻すと、「ついにやっちゃうかも」と2回目のギブアップサイン。


寸前まで行くも、再びなんとか持ちこたえました。


エナジージェルに挑戦。


すごい表情でジェルを飲みますが……


コレはもうダメ。


そのままリバースしてチャレンジは終了。Ramm氏は「コレはダメだ。気持ち悪い」とツールのライダーなら絶対言わなさそうなセリフを吐いていたのでした。


結局、Ramm氏が食べたのはオートミール、オムレツ、サンドウィッチを3個、スムージー、ヨーグルト、オレンジジュースの朝食と……


りんご、ナッツ、コーヒー、パスタ類100グラム、エナジーバー9本、スポーツドリンク3リットル、コーラを1.5缶。


総摂取カロリーは、これでやっと4300kcal。所要時間は5時間3分でした。


かなりの量を食べたRamm氏ですが、食べきっていないメニューとしてスムージー、チキン、ライス、ジュース、ステーキ、パスタ、ヨーグルト、ムエスリ(ナッツ入りヨーグルト)、フルーツ、ナッツ、コーヒーが残されているという、色んな面で大変な経験をしたようでした。


このように、超人的なイベントであるツール・ド・フランスは、各ライダーにも超人的な食事をとることを求める過酷なイベントであることがよくわかるムービーとなっていました。

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