YouTubeの視聴時間が60％増、モバイル版YouTubeだけでも倍増して収益も増加

第2四半期(4月～6月)で177億ドル(約2兆1970億円)の収益をGoogleが達成、前年比で11％増の成長率だったことが2015年第2四半期(4月～6月)決算報告書で判明しました。原因はYouTubeとモバイル版Google検索の広告収益となっています。

Google Inc. Announces Second Quarter 2015 Results – Investor Relations – Google
https://investor.google.com/earnings/2015/Q2_google_earnings.html

YouTube事業の成長率はGoogleが数々展開している事業の中でもここ2年間で最速の勢いとなっており、YouTube全体の視聴時間は2014年から60％増加、モバイル版YouTubeだけでも視聴率は倍増しています。YouTubeは10億人規模のユーザーベースを持ちながら収益は差し引きゼロと過去に報じられたこともありましたが、GoogleのCFO(最高財務責任者)であるルース・ポラット氏は「収益の増加よりユーザーの関心を引くプラットフォームの提供を目指した」と述べており、その結果が収益増加につながったようです。

また、Google全体の広告収益については約160億ドル(約1兆1860億円)となり、成長率は前年比で11％増となりました。また、Google Playのアプリ売上などを含む「その他収益」の項目はさらに大きく前年比で17％増となりましたが、ポラット氏によると、Google Playは実質的成長を見せたものの、Googleのハードウェア事業の低下によって相殺されているとのこと。

Googleの収益成長率は11％増加しているものの、2014年の第2四半期の22％増という成長率から見るとペースダウンしており、ウォール・ストリート・ジャーナルは「今後Googleは積極的な事業展開を避け、進行中の事業に注力するのでは」と予想しています。

なお、YouTubeがどれぐらい成長しているかというのはYouTubeの公式ツイートでわかります。