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突然死んだときに備えて「本当にやるべきこと」のチェックリストがゲットできる「Get Your Shit Together」

by Mark Lobo

一緒に暮らしていたパートナーが突然死んでしまうと、悲しみに暮れるだけでなく生活上の危機に面することもあります。生きている間は現実感のないことですが、実際に夫が死んだ際にさまざまな面で危機に直面したChanel Reynoldsさんが「死ぬ前にこれだけはやらなければいけない」と作成したウェブサイトが「Get Your Shit Together」で、テンプレートをダウンロードして「やるべきことチェックリスト」を完成させたり具体的に決めておかなければならないことまでを文書にしたりできます。

Get Your Shit Together | Life and Death Planning: Low effort, high reward.
http://getyourshittogether.org/



ウェブサイトの右側に各種テンプレートを無料ダウンロードできるリンクがあり、「Checklist」「Will」「Living Will」「Power of attorney」「Details」などが並んでいますが、一番下の「Download All」をクリックすればテンプレート全部入りセットをダウンロードできるようになっています。DOCファイル・DOCXファイル、PDFファイルがあるうち、今回はPDFファイルをダウンロードしました。


◆Checklist(チェックリスト)
チェックリストはその名の通り、死ぬ前にやっておくことをリスト化したもの。ダウンロードしたPDFファイルのテンプレートは以下のような感じ。リストはGet Your Shit Togetherが「考えて備えておくべき」とする「遺言書」「リビング・ウィル」「生命保険」「お金」「詳細情報」「個人的なアイテム」という6つのカテゴリに分けられていました。


ということで、「遺言書」「リビング・ウィル」「生命保険」「お金」「詳細情報」「個人的なアイテム」という6つの項目について、何を考えるべきでチェックリストにどんなものが書かれているのか、どんなテンプレートが用意されているのかは以下から。

◆Will(遺言書)
「遺言書」のチェックリストは「遺言書を完成させている」「遺言書はサイン済み、認証済みで、下記の場所にコピーを保管している」という2つの項目があります。前者のチェック項目の下には詳細なリストが書いてあり、本人が法的な無能力者になった場合の財政面・医療面の委任状作成は行ったか、残された子どもの後見人や資産の分配などについて決めたか、ということが記載されています。

遺言書のテンプレートもPDFファイルに含まれていましたが、日本では使用不可。遺言書には「弁護士を雇って作る」もしくは「自分で作る」という方法がありますが、現在は遺言書キットが1000円台で買えるので、ほんの数時間と1000円程度のコストで死後の手間が省けるならば作っておくべきです。

Living Will(リビング・ウィル)
リビング・ウィルとは事故にあった際に延命措置を行うかどうかなど、終末期の医療ケアについての意思表示。大切な人の一大事にただでさえ参っている妻・夫・子どもなどが、その上、本人の代わりに延命措置まで決めなければならないのは大きな負担です。そこで、あらかじめ「人工呼吸によって生かされている状態は自分にとって『生きている』と言えるのか」「自分にとって何が重要で何が受け入れ難いのか」などを考えておく必要があります。

チェックリストには、医療面での委任状の作成を行ったか、家族や友人と自分の意志について話し合ったか、葬式や供養に対する望みについて話し合い文書にしたか、末期の病の場合どのようなケアを望むか、など細かく記されています。書類にサインを行ったかどうかもちゃんとチェック項目となっていました。

さらに、全部入りのPDFファイルの中にはリビング・ウィルの詳細な文書もありました。「人工呼吸機を使いたい/拒否する」「機械から栄養を取りたい/取る事を拒否する」など書いてあり、大事な部分は赤文字になっています。


◆生命保険
Reynoldsさんは夫の死後しばらくしてから保険金を受け取りましたが、「この保険金がなかったら完全にまいっていただろう」と語っています。保険にもさまざまな種類があり、自分の家は購入したのか借りているのか、生活費はどのくらいで債務はあるのか、子どもの教育費にどのくらいかかるか、退職後の生活はどうなるか、を想定した上で慎重に保険の種類を選ぶべきです。

そこで、チェックリストの保険の項目には「生命保険について調べ、自分や家族にとってよいものを購入する」「短期的な体の不自由・長期的な体の不自由があった場合の生活や保険について調べる」というものが並んでいます。


Reynoldsさんが特に懸念しているのが、シングルペアレントのケース。周囲に頼れる人がいない場合、自分の体が不自由になったり死んでしまったりしたら子どもは自分の力で生きてゆくことになります。残酷ですが、自分の医療費や葬式の費用、手続きなどを子どもが負担することを考えるべき、とのこと。

◆お金について
Reynoldsさんの生活は夫の死後、「健康的な生活」から「収入ゼロ」に一変しました。Reynoldsさん夫婦は就業不能保険に入っておらず、生命保険契約の更新も5年間行っていなかったため、即座に入ってくるお金がなかったのです。「後から入ってきた生命保険金や、友人や親戚から借りたお金がなければ全てを失っていただろう」と当時の状況を語っています。

by 401(K) 2012

このような状況は珍しいものではなく、誰のもとにも降りかかります。そこで、Reynoldsさんは最悪の状況が起こった時のために現在の収入と支出がどのくらいで、生活において何が最も大事かということをハッキリさせるべき、としています。その他、家庭が抱える借金・非常時における収入の可能性・長期的な積み立て金・保険・一時的な障害で働けなくなった場合・長期的な障害で働けなくなった場合について、考え、家族と話しあうことを勧めています。

チェックリストには「自分の財政状況を評価し、必要な場合は近しい人々と話し合う」「人生の予算案を立てており、毎月どのくらいのコストがかかったかも把握する」「不測の事態が起こった場合、月に△ドルの経費を抑えることができる」「退職後のプランがある」「予算プランを達成するために○月×日までに□円を手に入れる予定である」など項目が並んでおり、具体的な金額まで決められるようになっています。

◆Details(詳細情報)
詳細情報にについてのチェックリストには「パスワードや連絡先、アカウントなど、非常時に必要になったり誰かに手渡すべき個人情報をリスト化したか」などが書かれていました。Reynoldsさんは夫の死後、夫の両親に連絡を取りたいのに携帯電話のパスワードを解除できず、非常に困ったそうです。携帯電話やコンピュータのパスワード、出生証明書などの公式文書について、銀行口座やクレジットカードの情報、弁護士や医師など緊急時に必要な人の連絡先などを把握しておく必要があります。

また、詳細情報をメモするテンプレートもPDFファイルには含まれていました。自分の基本的な情報から銀行口座・各種パスワードまで記載できるようになっています。慎重に保存する必要がありますが、パートナーや家族から生きている間に受け取っておけば、いざという時に自分が困らないわけです。


この点についていうと、Googleはユーザー死亡時におけるデジタル財産の取扱いを決められる「Inactive Account Manager」を開始しており、デジタル財産を全削除したり誰かに遺贈したりすることが可能なので、このようなウェブサービスを使うのもアリ。

◆個人的なアイテム
個人的なアイテムには「残された仕事を周囲の人にどう進めて欲しいか考える」「仕事上の人々に上記の内容を伝える」「人と違った方法でやりたいことについて、自分にとって本当に重要かどうかを考えたか」「自分のエネルギーをどのようにつぎ込むのか」「自分の命綱にあたるものは本当に自分の価値や優先順位にあっているのか」などが書かれていました。自分の考えや希望について家族やパートナーと話し合うだけでも、自分に一大事があった時に相手が「あの人はこう言っていたから」と決定の道しるべにでき、また相手に何かがあった時にも同様のことが言えるので、非常に重要と言えます。

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in メモ, Posted by logq_fa

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