1800年前のローマ帝国時代に作られた世界最古の十徳ナイフが圧巻


アーミーナイフ(通称「十徳ナイフ」)は、1897年にカール・エルセナー氏によって制作され、今ではサバイバルにおける必須アイテムとして広く普及しています。しかし、世界最古のアーミーナイフは今から1800年以上も前のローマ帝国時代に発明されており、その実物がイギリスで展示されています。

The Roman Army Knife: Or how the ingenuity of the Swiss was beaten by 1,800 years | Daily Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1247230/The-Roman-Army-Knife-Or-ingenuity-Swiss-beaten-1-800-years.html

1991年に地中海付近から金属製の謎の物体が発掘されました。専門家によって分析された結果、これは西暦200年ころのローマ帝国時代に製造されたアーミーナイフの原型とも言える「万能な道具」であることが判明しました。なお、この道具はイギリスのフィッツウィリアム博物館に展示されています。


この世界最古の十徳ナイフは長さが約15センチメートルで幅が約8センチメートル。銀製のスプーン(SPOON)と、鉄製の刃(BLADE)を持っており、他にも折りたたみ式のフォーク(FORK)、へら(SPATULA)、つまようじ(TOOTH PICK)、くぎ(SPIKE)を搭載しています。なお、SPIKEはエスカルゴやくるみを砕いて食べるときに使うくぎで、エスカルゴを食べる習慣のあった古代ローマ人がこの十徳ナイフの持ち主であったと推測されています。


実物をもとに再現して見せた世界最古の十徳ナイフの様子は以下のムービーで確認できます。

Roman "Swiss army knife" - YouTube


フィッツウィリアム博物館の研究員は、この十徳ナイフが鉄だけでなく銀や青銅が使われ美しく装飾されていることから、ローマ帝国で地位が高く裕福だった人物が所有していた高級品であったと考えており、主に旅行で携行する目的で作られたものだろうと予想しています。

・おまけ
なお、現代ではアーミーナイフはすさまじく進化しており、ウェンガー社からは「ジャイアント・ナイフ」という87のツール・141の機能を搭載し、重さ約900グラムというとんでもないものが作られたことがあります。

Giant Knife 16999 Wenger Swiss Army Knife


ツールが87個もあるとこうなります。


ブーツと同じくらいのサイズ。


踏みつけるとこんな感じ。


用途別にツールがてんこ盛り。


「あの機能を使いたい!」と思い立ったときに探し出せるのでしょうか……。


便利なのかは大いに疑問。


なお、価格は2149.95ドル、日本円で約26万5000円です。

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