取材

アニメ「ケイオスドラゴン 赤竜戦役」のキャスト発表やプロジェクトの裏話盛りだくさんなマチ★アソビトークイベントレポート


テーブルトークRPGの手法を用い、フィクションマスターである三田誠さんが練り上げたフィクションの世界で、虚淵玄さん・奈須きのこさん・紅玉いづきさん・しまどりるさん・成田良悟さんという5人のクリエイターが各自ひとりずつキャラクターを演じ、「レッドドラゴン」というひとつの物語が完成しました。

そんなレッドドラゴンを原点としたメディアミックスプロジェクトが「ケイオスプロジェクト」で、このプロジェクトの始点としてアニメ「ケイオスドラゴン 赤竜戦役」が2015年7月から放送開始することが決まっています。同プロジェクトでは他にもボードゲームの「ケイオスドラゴン 覇王春秋」やスマートフォンゲームの「ケイオスドラゴン 混沌戦争」が始動しているわけですが、プロジェクト全体の進捗状況報告や舞台裏についてスタッフが盛りだくさん話してくれるイベントがマチ★アソビにて行われたので、実際にプロジェクトがどれくらい進んでいてどんなアニメやゲームが完成する予定になっているのかを探ってきました。

『ケイオスプロジェクト』公式サイト
http://chaosdragon.jp/

ケイオスプロジェクトに関するトークイベントはマチ★アソビ期間中に2回行われました。これはアニメ「ケイオスドラゴン 赤竜戦役」のキャスト発表が行われたイベント会場の様子。


イベントにはストーリーマスターの三田誠さん、レッドドラゴン製作総指揮を務めた星海社の太田克史副社長、スマートフォンゲーム「ケイオスドラゴン 混沌戦争」の製作を担当するセガゲームスの上町裕介さんが登場。写真に写っているのは太田副社長と上町さん。


イベントでは冒頭にマチ★アソビ特製のPVが上映され、この中で主要キャラクターに声を吹き込むキャストが初めて明かされました。

『ケイオスドラゴン』 マチアソビPV(キャスト 第1弾解禁ver.) - YouTube


「僕たちの国の名はニル・カムイ。小さな国だ。貪欲なる古き国 黄爛が、突如侵略を開始、国土の三割を略奪した。同盟国である東の大国ドナティアは、自分たちの基地である租界だけを守り沈黙。ニル・カムイはたちまち二つの大国によって、生贄の豚のように切り分けられてしまった。」


「煌歴三○一五年九月。僕たちの国は、もう僕たちのものじゃない。」


忌ブキ×しまどりる×井上麻里奈


アニメではつかみを早く持ってくるために、レッドドラゴンよりもはるかにハイスピードで忌ブキがどんどんヤバイ状態になっていくそう。というか、「1話から忌ブキがヤバイんです」とのことで、そんな忌ブキを素晴らしい演技で井上麻里奈さんが演じてくれていることが明かされました。

スアロー×奈須きのこ×斉藤壮馬


スアローを演じるのは斉藤壮馬さんで、二枚目な見た目ですが三枚目的な要素も見事に盛り込まれています。スアローのキャラクター原案を担当する奈須きのこさんから、「斉藤さんが良い!」という意見があり決定したキャスティングだそうです。

婁震華×虚淵玄×内田真礼


婁震華(ロー・チェンファ)を演じるのは内田真礼さん。このキャスティングは愛刀の七殺天凌(チーシャーティェンリー)を演じる声優さんの名前が明らかになった時に「あーっ!なるほど」と感じてもらえるようなものになっている、とのこと。実際、ストーリーマスターの三田さんも、2人の組み合わせを聞いてとても納得したそうです。なお、婁震華のキャスティングのキーワードとしては「危うさ」が挙げられていました。

エィハ×紅玉いづき×沢城みゆき


エィハを演じるのは沢城みゆきさん。とにかく抜群に演技がうまく、1番声が合っているよね、と三田さんと太田副社長。

禍グラバ×成田良悟×石塚運昇、会場内に最も大きな歓声があがったのはこの瞬間でした。


「不死商人」の二つ名を持つ禍グラバを演じるのは、石塚運昇さん。本当に金儲が好きそうな声になっている、とのこと。オーディションで最後まで残ったのは大御所ばかりだったそうで、その中でもキャラクター原案の成田さんが特に気に入ったのが石塚さんの演技であったそうです。

突如狂乱した島の守護神、<赤の竜>。


その力をめぐり、決戦の火蓋がきられる-


7月よりTOKYO MX他にて放送開始!!


太田副社長は良いアニメのアフレコブースを覗くと、演者がキャラクターの衣装を着ればそのままミュージカルができそうと感じることがあるそうで、「ケイオスドラゴン 赤竜戦役」のアフレコ現場もそういった雰囲気が漂っている、とのこと。今回解禁されたキャストは5人だけなのですが、ケイオスドラゴンには多くのキャラクターが登場するので、重量級のキャストが今後もどしどし解禁されていくことになるそうです。また、7月から放送スタートとなるので、これから毎週何かしらの発表が行われるそう。

アニメの制作風景も公開され、CGのレッドドラゴンがちょこっと垣間見えます。


アニメの監督を務めるのは松根マサトさんで、三田さんや太田副社長は「音楽と絵のコラボがスゴイ」と監督を評価しています。松根監督は音楽を担当する崎元仁さんに対して非常にユニークな発注をしているそうで、音楽にも注目して欲しいとのこと。また、1話は尺が足りないくらいに盛りだくさんな内容になっていたのですが、そんな中で松根監督がとても良い1話の終わり方にしてくれたとのことなので、1話の終わり方も要チェック。

さらに、セガが製作中のゲームに関する話題も飛び出しています。ゲームは7組のスタープレイヤーによるストーリーをスマートフォンで再現するものになるそうで、現在非常に内容の濃い台本を作成中とのこと。キャラクターも多く、キャスティングに頭を抱えているそうです。シナリオ担当のひとりであるカルロ・ゼンさんが「共和制とは?」といった内容にまでつっこんだシナリオを執筆中とのことで、スマートフォンゲームで「共和制」がテーマになるようなものは他にはないのでは、と三田さん。また、ゲーム版のシナリオも担当している成田さんのパートでは、レッドドラゴンを追っていたユーザーがニヤニヤできる要素が盛り込まれているそうです。


ゲームはチェインクロニクルのシステムベースになっているそうで、このチェインクロニクルをプレイしてくれているスタープレイヤーの方もいることが明かされています。上町さんは現場に行くと「いつも課金でお世話になってます。このやろー!」と言われることもあるそうで、業界内でもチェインクロニクルをプレイしている人は多いようです。なお、用意されたストーリーはものすごく長いらしく、シナリオを積み重ねると肘の高さくらいになるほど膨大とのこと。

スマートフォンゲームの「ケイオスドラゴン 混沌戦争」は、アニメ・ボードゲームと連動するような作りになっており、アニメ放送後にシリアルコードを公開して貴重なアイテムを大盤振る舞いしたりする予定になっています。また、スマ-トフォンゲームの結果がボードゲームに関わってきたり、その逆もあったりと、メディアミックスプロジェクトならではな仕掛けも用意されるようです。さらに、「ケイオスドラゴン 混沌戦争」は単なるアニメのゲーム化ではなく、アニメの10年後を描く作品になるそうで、「どうやったらこのキャラこんなになっちゃうの!?」といった部分まで楽しめるようになっています。また、スマートフォン用のゲームとは思えないくらいのキャスティングが組まれており、非常に豪華なゲームだそうです。


プレイヤーはゲームの中でさまざまな国を歩き回ることが可能で、「これと同じレベルのもの作ろうとしたら、もうムリ。みんな泣きます」と上町さん。アニメの音楽を担当する崎元さんがスマートフォンゲーム用にも音楽を書き下ろしてくれているそうで、スマートフォンゲームとは思えない豪華さになっています。

というわけでここからはイベントに参加した観客からの質問コーナーがスタート。「ウルリーカの出番はありますか?」という質問に対しては、「あります!」と力強い返事が三田さんから返ってきました。なお、アニメではレッドドラゴンでスルーされた部分を取りあげることも意識しているとのことですが、「本編で幸せになったキャラクターが幸せになるか分からない」そうです。

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in 取材,   動画,   アニメ,   ゲーム, Posted by logu_ii

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