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エヴァの庵野秀明氏が「ゴジラ」新シリーズの総監督・脚本を担当することに


2014年12月8日に東宝が発表した「ゴジラ」新シリーズで、「新世紀エヴァンゲリオン」「ふしぎの海のナディア」などを手がけた庵野秀明氏が総監督・脚本を務めることが明らかになりました。監督と特技監督は庵野氏の盟友であり2015年8月公開の「進撃の巨人」で監督を務める樋口真嗣氏が兼任します。なお、トップ画像は1954年の初代「ゴジラ」です。

特撮愛!ゴジラ新作は庵野氏が総監督&脚本 - 映画 : 日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1454965.html

日本版『ゴジラ』総監督に庵野秀明!『進撃の巨人』樋口真嗣とタッグ! - シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0072052

情報は3月31日発表だったそうなのですが、4月1日のスポーツ新聞各紙を皮切りとして報道されたため、ネット上だとエイプリルフールの大ネタなのかそうではないのかがよくわからないことに。確認のため、スポーツ新聞を買ってくることにしました。

日刊スポーツ2015年4月1日号、1面を飾ったのは「開幕連勝ストップも 西岡待望弾」。


23面の文化・芸能欄を見ると、確かに「エヴァ×ゴジラ×進撃の巨人」「庵野氏総監督、脚本で新作」の文字が。


その下に掲載されている、「auのCMでおなじみ「三太郎」 ハリウッドで映画化決定!?」についてはエイプリルフールのネタなので「※この内容はあくまで想像です。」との注意書きがあるので、ゴジラのニュースは嘘ではないということが分かります。


株式会社カラーの公式サイトでは、庵野氏による以下のようなコメントが発表されています。内容は、3月31日に各社に流されたものと同じです。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』及びゴジラ新作映画に関する庵野秀明のコメント | 株式会社カラー

我々は、何をまた作ろうとしているのか。
そして何故、空想特撮映画を作る事を決めたのか。


2012年12月。エヴァ:Qの公開後、僕は壊れました。
所謂、鬱状態となりました。
6年間、自分の魂を削って再びエヴァを作っていた事への、当然の報いでした。

明けた2013年。その一年間は精神的な負の波が何度も揺れ戻してくる年でした。自分が代表を務め、自分が作品を背負っているスタジオにただの1度も近づく事が出来ませんでした。
他者や世間との関係性がおかしくなり、まるで回復しない疲労困憊も手伝って、ズブズブと精神的な不安定感に取り込まれていきました。

その間、様々な方々に迷惑をかけました。
が、妻や友人らの御蔭で、この世に留まる事が出来、宮崎駿氏に頼まれた声の仕事がアニメ制作へのしがみつき行為として機能した事や、友人らが僕のアニメファンの源になっていた作品の新作をその時期に作っていてくれた御蔭で、アニメーションから心が離れずにすみました。友人が続けている戦隊シリーズも、特撮ファンとしての心の支えになっていました。

同年11月。鷺巣詩郎氏のPV制作をヒントにアニメの短編集企画を思い付いたのも、なんとかアニメの面白さを今一度、体感し、アニメが好きだった事を今一度、確認し、アニメの現場に戻る拠り所を今一度、切望したかったからです。それと、エヴァの制作で疲弊していたスタッフやスタジオにも、エヴァ以外の新企画が必要と感じたからでした。この試みは、日本アニメ(ーター)見本市として現在も継続し、やって良かったと実感しています。

2014年初頭。ようやくスタジオに戻る事が出来ました。それから、1年以上かけた心のリハビリにより徐々にアニメの仕事に戻っています。同年10月に行われた東京国際映画祭の特集企画で、高校時代から自分の作ってきた作品を、素直に振り返れた事も幸いしました。

そして、2015年。旧エヴァの放送から20年後の今、すでに2年以上もお待たせしている、シン・エヴァンゲリオン劇場版の完成への実現に向けた作業も、なんとか進められています。
僕の周囲の方々、そしてアニメファンの皆様が、再び完結に向かうというモチベーションを支えてくれているからです。本当に、感謝します。
そして、皆様から、シン・エヴァの公開まで今しばらくの時間をいただければ、幸いです。

と、同時に今は、空想特撮映画を形にする作業も行っています。
始まりは、2013年1月末でした。

東宝の方から直接「ゴジラの新作映画の監督をお願いしたい」と、依頼を受けました。
精神的にも不安定でしたし、「無理です。エヴァもあるし、出来ませんよ」と、その場は固辞しました。
が、東宝の誠意と盟友樋口真嗣監督の熱意に心が動かされ、
同年3月、監督を引き受ける事にしました。

過去の継続等だけでなく空想科学映像再生の祈り、特撮博物館に込めた願い、思想を具現化してこそ先達の制作者や過去作品への恩返しであり、その意思と責任の完結である、という想いに至り、引き受ける事にしました。
今しか出来ない、今だから出来る、新たな、一度きりの挑戦と思い、引き受ける事にしました。
エヴァではない、新たな作品を自分に取り入れないと先に続かない状態を実感し、引き受ける事にしました。

同年5月、作品として描きたい、描くべき主題を決めました。
そして同年6月、G作品メモという企画書を東宝に提出、プロット等の作成を開始。

ゴジラが存在する空想科学の世界は、夢や願望だけでなく現実のカリカチュア、風刺や鏡像でもあります。現在の日本でそれを描くという無謀な試みでもあります。
正直、世界資本に比べると制作費も制作時間も極端に少ない日本の現場で、様々な内容面に関する制約の中で、果たしてどこまで描けるのかはわかりません。

ただ、映画としてのプライドを持ち、少しでも面白い映像作品となる様に、本作もシン・エヴァも全力で作っていく事が、今の僕に出来る事だと思って作業を進め、映画の方向性や脚本内容等で紆余曲折あり、現在に至っています。

制作者が何を書いても言い訳にしか過ぎず、善意と悪意の前に晒される事態を重々承知の上で、こんな時代のこの国で日本を代表する空想特撮作品を背負って作る、という事を少しでも理解していただけたらという願いから、拙文を寄せています。

最後に、自分を支えてくれる周囲の人々と、作品を支えてくれているファン・観客の皆様の御蔭で再び、映像が作れる、という事に改めて感謝します。

ありがとうございます。

監督・プロデューサー 庵野秀明

このコメントからは、シン・エヴァを作りつつも、「新たな1度きりの挑戦」としてゴジラに挑む庵野氏の並々ならぬ決意が伺えるようです。

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in 映画, Posted by logc_nt