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ランニングマシン付きデスクを416日間使った結果レポート

By sharyn morrow

ランニングマシンにPCデスクを取り付けた机を「トレッドミルデスク」と呼びます。PCで仕事をしながら運動不足が解消できるという、デスクワーカーには気になるアイテムなのですが、トレッドミルデスクを愛用するアメリカのSF作家ニール・スティーヴンスン氏が、トレッドミルデスクを416日間使用した結果をグラフ付きでレポートしています。

Neal Stephenson - Notes on 416 Days of Treadmill Desk Usage
http://www.nealstephenson.com/news/2015/03/09/notes-on-416-days-of-treadmill-desk-usage/

写真の男性がニール・スティーヴンスン氏。数年間にわたってトレッドミルデスクを使用しており、2014年1月から2015年3月までの毎日の歩行距離をスプレッドシートに記録しました。


基本的に、仕事中にトレッドミルデスクを使うことは健康的で、仕事に支障をきたすこともなかったそうです。しかし、2014年半ばごろに左足のお尻から太ももあたりに不快感を感じるようになり、時にその不快感は膝やくるぶしあたりまで下がることがあったとのこと。この不快感は外をどれだけ歩いても感じなかったため、トレッドミルデスクが原因なのは明らかでした。トレッドミルデスクで歩くと短時間でもこの不快感が発生したことから、スティーヴンスン氏はマシンの速度をいつもより遅い「時速0.5マイル(時速約0.8km)」に設定して歩行距離を減少させて対処しました。

By Casey Bisson

それでも改善が見られなかったため、スティーヴンスン氏は理学療法士の元を訪れてトレッドミルデスクの歩き方を観察してもらったところ、「ふらふら左右に揺れるフランケンシュタインのような歩き方」と指摘されたとのこと。足の不快感の原因が判明したため、スティーヴンスン氏は理学療法士のアドバイスに基づいた「正しい歩き方」へ矯正を努めました。その結果、完全に足の痛みが消えることはなかったものの、不快感は大幅に軽減したため、2015年現在のマシン速度は時速1.8マイル(時速約2.9km)まで上昇させることに成功しています。

以下は毎日の歩行距離グラフで左側の数字の単位はマイル。8月あたりの何もない部分は2週間の旅行でトレッドミルデスクを使わなかった期間。5マイル以上を記録している日もありますが、これは外へ長距離ウオーキングにでかけた日の歩行距離も記録たためで、グラフはトレッドミルデスクだけの数字ではないとのこと。赤いラインは理学療法士の治療を受けた日で、おかしな歩き方で徐々に下がっていった歩行距離が治療日を境に向上しているのがわかります。


理学療法士の治療後、1日に歩いたマイルごとの日数をカウントしたところ、最も記録した回数が多かった距離は1.5マイル(約2.4km)と2.5マイル(約4km)で、いずれも25日間でした。このグラフは総日数が256日間のため、全体の62%に当たります。0.75マイル(約1.2km)~3マイル(約4.8km)の距離を歩くことが多かったことがわかります。


以下は理学療法士が行った治療の前後250日間の時速マイルを折れ線グラフにしたもの。赤いラインが治療の行われた日です。治療前は徐々に距離が減少していますが、その後は時速設定を調整しつつ、時速2マイル(時速約3.2km)~3マイル(約4.8km)の間を行き来したようです。


なお、416日間で歩いた距離の合計は735マイル(約1183km)で、東京ー大阪間の往復距離に匹敵します。これをカロリーに換算すると5万7000kcalとなり、1日あたり137kcalを消費したことになります。2015年3月前後だけで計算すると、1日あたり230kcalを消費しているとのこと。日々の燃焼カロリーは多くないものの、スティーブンスン氏の体重は確実に減っており「55歳の男性にとってトレッドミルデスクの1日2.5マイル(約4km)~3マイル(約4.8km)の距離は持続可能であり、時速1.8マイル(時速約2.9km)程度が自然に歩行できて消耗が少ない」とスティーブンスン氏は記しています。歩行姿勢や歩き方に気を配る必要がありますが、トレッドミルデスクを日常的に使うことで、健康的に過ごすことができるわけです。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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