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MacBook Pro 13インチとMacBook Air 13インチのバラバラ分解レポート


「タッチ」と「プレス」を識別できるForce Touch対応の新しいトラックパッドを搭載した「MacBook Pro Retinaディスプレイ13インチ」と、Thunderbolt 2でプロセッサを第5世代のIntel Core i5またはi7プロセッサから選択可能な「MacBook Air 13インチモデル」が新たにMacBookシリーズのラインナップに登場しました。そんな登場したばかりの2つのMacBookを、新発売のガジェットを次々と分解してしまうiFixitがバラバラにして徹底解剖し、以前のモデルから何が変わったのかを調査しています。

MacBook Pro 13" Retina Display Early 2015 Teardown - iFixit
https://www.ifixit.com/Teardown/MacBook+Pro+13-Inch+Retina+Display+Early+2015+Teardown/38300

新しく追加された13インチのMacBook Pro Retinaディスプレイモデル。新しい感圧パッドが採用され、プロセッサは2.7GHzまたは2.9GHzのCore i5、オンボードメモリは8 GBまたは16 GB、フラッシュストレージ(SSD)は128GB/256GB/512GB/1TBから選択可能で、Intel Iris Graphics 6100を搭載しています。


「Early 2015」モデルですが、裏面を見るとモデルナンバーが「A1502」となっていて、これは「Late 2013」モデルのMacBook Pro Retinaディスプレイ 13インチと同じモデルナンバーになります。


さっそく専用ドライバーを使って底面から分解していきます。


単一の冷却ファンの配置は前モデルと同じ。


以下が前モデル(Late 2013)のカバーを開けたところ。感圧パッド部分のケーブルを除けば、新旧モデルの構造に大きな変化はなし。


以前までは手で持ち上げているバッテリーカバーに注意書きがあったのですが、新モデルでは注意書きがなくなっています。


トラックパッド上のケーブルを除去。


次に両端のスピーカーを撤去。


バッテリーフレームはネジ止めではなくゴム止めに変更されています。


バッテリーはiOpenerで接着剤を温めると取り外せます。温めすぎによる発火に要注意。


これは新しいトラックパッドのコントロールボード。プラスチックツールでゆっくりと起こします。


赤い部分がARM Cortex-Mベースのマイクロコントローラ「STM32F103」、オレンジはiPhone 5sやiPadにも使われているタッチスクリーンコントローラー「Broadcom BCM5976C1KUB6G」です。


バッテリーの接着剤が溶けたら、プラスチックカードを差し込んで取り外します。接着剤が強力で少々手こずる作業になったとのこと。


バッテリーには接着剤がたっぷり残っており、iFixitは「Appleはユーザーがバッテリーを交換することなんて気にしていないようだ」とコメント。


新しいバッテリーは11.42 V、74.9Whで、10時間のブラウジングまたは12時間の動画再生が可能とのこと。


トラックパッドのネジ止めはなぜか10カ所もあり、iFixitでも理由はわからないようです。


コレがタップやプレスの違いを識別できる「Force Touch」を組み込んだトラックパッド。


トラックパッドについている小さな部品が、Apple Watchにも搭載されるTaptic Engine。


取り外したTaptic Engineはゴム製カバーで覆われているので、カッターで切り開きます。


内部にはコイル線が使われており、磁力で振動を微細にキャッチできる仕組みとのこと。


さらにトラックパッドを分解すると、感圧センサーが内蔵されています。


続いてフラッシュメモリ。


16GBの(PDFファイル)Samsung K9LDGY8S1D-XCK0が8枚で合計128GB。


オレンジ枠が512MBのDRAMである(PDFファイル)Samsung K4E4E324EDで、赤枠がSamsung S4LN058A01 PCIe 3.0。


冷却ファンを取り外すと……


ロジックボードがお目見え。


基板は赤枠がIntel SR26KDual-Core i5-5257U ProcessorとIntel Iris Graphics 6100、オレンジ枠がSK Hynix H9CCNNNBLTALAR LPDDR-SDRAM、黄枠がHDオーディオコーデックのCirrus 4208-CRZ、緑枠がIntel DSL5520 Thunderbolt 2 Controller、水色枠がTexas Instruments TI 58872D、青枠がFairchild Semiconductor DE46SY×2、という構成になっています。


さらに裏面。赤枠のSK Hynix H5TC4G63AFR 4 GB (512 MB)、オレンジ枠のTexas Instruments/Stellaris LM4FS1EH SMC controller、黄枠のBroadcom BCM15700A2、緑枠のディスプレイポートスイッチのTexas Instruments HD3SS213、水色枠のWindbond 25064FVIQ、青枠のLinear Technology LT3957とIntersil 958 26AHRZ、紫枠のTexas Instruments TPS51980とSMSC EMC1704-2が組まれています。


次は I/Oボードの取り外し。


右側は、赤枠がParade Technology PS8401A HDMI Jitter Cleaning Repeaterで、オレンジ枠がSDXCカードリーダーコントローラーのGenesys Logic GL3219。


左側にはNXP Semiconductors (PDFファイル)PCA9501 8-bit I/O Expanderを搭載。


というわけで全ての分解ばらばら工程が完了。


iFixitのMacBook Pro 13インチモデルの分解・修理しやすさは10段階の「1」で、同デバイスは分解や修理が最も難しい部類の端末であることがわかりました。


次は13インチのMacBook Airの分解レポート。

MacBook Air 13" Early 2015 Teardown - iFixit
https://www.ifixit.com/Teardown/MacBook+Air+13-Inch+Early+2015+Teardown/38266

最新の13インチMacBook Airにも、従来のモデルナンバーであるA1466がふられています。


カバーは普通のドライバーで取り外し可能。


ネジを外したらパカリとカバーをオープン。


写真は上が13インチMacBook Air(Early 2015)と、下が13インチMacBook Air(Mid 2013)になるのですが、見分けが付かないほど構成がソックリです。


バッテリーフレームはプラスチック製で、簡単に取り外しが可能なため、修理やリサイクルに最適とのこと。


フラッシュメモリはPCIeベースで、コレもまた取り外しが簡単。


フラッシュメモリの構成は、赤枠がSamsung S4LN058A01 PCIe 3.0×4、オレンジ枠が512MBのSamsung (PDFファイル)K4E4E324ED、黄枠が16GBのSamsung K9LDGY8S1D-XCK0×8(合計128GB)。


続いて、ロジックボード。


ロジックボードに組み込まれているのは、赤枠の1.6 GHz Intel Core i5 5250U processorとIntel HD Graphics 6000、オレンジ枠のThunderbolt 2 コントローラーのIntel DSL5520、黄枠のSDXCコントローラーのGenesys Logic GL3219 、緑枠のLT3957


ロジックボードの裏面は、赤枠が1GBのSK Hynix H9CCNNN8JTALAR LPDDR3 SDRAM×4(合計4GB)、オレンジ枠がBroadcom BCM15700A2、黄枠が4GBのDRAMであるSK Hynix H5TC4G63CFR、緑枠がMacronix (PDFファイル)MX25L6473E、水色枠がInstruments TPS51980A、青枠がTexas Instruments/Stellaris LM4FS1EH SMC controller、紫枠がIntersil 958 26AHRZ N450MTとDC電源センサーのSMSC EMC1704-2という構成。


次はI/Oボードを取り外し。


オーディオコーデックのCirrus Logic 4208-CRZ HDが使われています。


というわけで割とあっさりと分解完了。


新型13インチMacBook Airの分解・修理しやすさは10段階の「4」。底面カバーを外したら後の工程はとても簡単とのことです。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log