ソフトウェア

無料で子ども向けの健全な動画だけが視聴できる「YouTube Kids」が公開


インターネットが十分に発達していなかったころ、子どもたちは分からないことがあれば誰かに聞いたり、本を読んだりするのが普通でしたが、現代の子どもたちはインターネットを通じてあらゆる情報にアクセスすることが可能です。決まった時間に放送されるアニメを待たなくても、YouTubeを開けばすぐに楽しい動画を視聴することも可能なわけですが、親としては子どもに見せたくない動画や情報がたくさん存在します。そこでGoogleは「子ども向けUI」「子ども向け動画のみを表示」「コメント欄の非表示」といった子ども向けの機能や、「検索制限」「タイマー」などのペアレンタルコントロール機能を搭載した動画アプリ「YouTube Kids」を公開しました。

Official Google Blog: Our first building block in tech for tykes: YouTube Kids
http://googleblog.blogspot.jp/2015/02/youtube-kids.html

YouTube Kidsアプリがどのような仕様なのかは、以下のムービーを見るとわかります。

Introducing the YouTube Kids app - YouTube


YouTube Kidsのトップページには、「Shows」「Music」「Learning」「Explore」のアイコンが配置されています。子どもでも視覚的に何を意味するボタンなのかわかるデザイン。


通常のYouTubeとは大きく異なるUI。子どもの小さくずんぐりした指で操作しやすい設計になっているとのこと。


YouTube Kidsには子どもが好む動画が集められています。


「ドラキュラ」と検索すると、以下のようにアニメや人形劇の動画がヒットするわけです。


教育番組も視聴できるので、親としても安心してYouTubeを見せられそうです。


キッズフレンドリーなデザインですが、家族での視聴を考慮して作られており、ペアレンタルコントロールとして「タイマー」「音量制限」「検索制限」「製品フィードバック」も搭載しています。


実際にアプリをゲットして開いてみるとこんな感じ。常にBGMが鳴っており、画面をスライドしたりタッチしたりする度に軽快な効果音が鳴るなど、小さな子どもが喜びそうです。


動画を視聴してみると、表示されるのは動画だけで、コメント欄などは見えないようになっています。


右下に常に表示されている「鍵アイコン」をクリックすると、パスワードを求められます。漢数字で表示されている「0・四・三・一」を入力することで、ペアレンタルコントロールにアクセス可能です。パスワードは毎回変わるため、「子どもに覚えられて突破されてしまう」といったことは起こりませんが、アメリカ人が漢数字を読めるのかが気になるところ。


パスワード入力後に「タイマー」「設定」「フィードバック」のアイコンが表示されました。


タイマーはこんな感じ。子どもが延々と動画を見続けてしまうことを防止できる便利な機能。


設定項目は以下のようになっており、検索制限などがあるようです。


なお、YouTube Kidsはアメリカ限定でiOSAndroidアプリが公開されていますが、日本での公開時期等は未定です。類似サービスとしてはすでに「LINE キッズ動画」や「GYAO!KIDS」などが公開されています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Googleがサービス利用の年齢制限を撤廃して子ども用アカウントを設定か - GIGAZINE

Googleの中の人が開発した子どもを飽きさせずプログラミングを楽しく習得できるキット「Bitsbox」 - GIGAZINE

親が子どものスマホやPCを制限しないと罰金になる法律が施行される - GIGAZINE

多くの子どもが投げ出してしまう科学・数学などの勉強が長続きするよう親がするべき大切なこととは? - GIGAZINE

大学の学費を12人いる子ども全員が自分で払えるようになった子育て術 - GIGAZINE

in ソフトウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.