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約1万円で買える家庭用ゲーム機OUYAにアリババが10億円超の出資、その目的は?

By Luis Perez

99ドル(約1万2000円)でコントローラーと据え置き型のゲーム機本体をまとめて購入可能なのが「OUYA」です。OUYAは2012年にKickstarterでプロジェクトをスタートさせ、募集からたったの8時間で100万ドル(約1億2000万円)もの資金を集めて多くの注目を集めました。スタートこそ順調だったOUYAですが、ゲーム市場では苦戦を強いられており、ソニーのPlayStationやMicrosoftのXboxなどの牙城を崩すには至っていません。そんなOUYAに、中国最大のインターネット関連企業「アリババ」が1000万ドル(約12億円)もの投資を行ったことが判明しています。

Alibaba Breathes New Life Into Game-Console Maker Ouya - Digits - WSJ
http://blogs.wsj.com/digits/2015/01/29/alibaba-breathes-new-life-into-game-console-maker-ouya/


OUYAはKickstarterにて860万ドル(約10億円)もの資金を集めた人気プロジェクトです。2013年にはTargetやBest Buy、Amazonなどでも取り扱いがスタートし、低価格かつOSにはAndroidを搭載しているという特徴などもあり、販売開始時は多くのゲーマーの注目を集めました。しかし、レビューに低い評価が集まったり、安価なゲームストリーミング端末であるAmazonのFire TVなどと比較されたりと、アメリカの据え置きゲーム機市場では苦戦を強いられています。

また、OUYAユーザーの73%は有料版のゲームを購入していないことも判明しており、ゲーム販売の面でも苦労していたことは明らか。

OUYAユーザーの73%は有料版のゲームを購入していないことが判明 - GIGAZINE


中国では2000年にビデオゲーム機の販売が禁止されていたのですが、これは最近になって解禁され、現在は中国の低価格据え置きゲーム機市場には多数のゲーム機があふれています。アリババも自社製の据え置き型ゲーム機「Tmall Box 2」を中国市場に投入しており、既にサードパーティ製のゲームも複数リリースされているそうです。

そんな中でアリババがOUYAに出資を行った理由について、ある情報筋は「OUYAの提供しているソフトウェアや1000以上あるゲームラインナップを、アリババが中国市場で提供している据え置き型のゲーム機でも使えるようにするため」と語っています。

また、中国の電子商取引市場の大物であるアリババは、シリコンバレーのスタートアップに何度も多額の投資を行っており、これはアメリカ市場への足がかりを作るためと考えられます。2014年、アリババはモバイルメッセージサービスのスタートアップであるTangoに2億1500万ドル(約255億円)の投資を行い、さらにはQuixeyやShopRunnerにも出資しており、戦略的な提携をスタートアップと結ぶことで、最新技術や娯楽を中国市場に熱心に輸入しています。また、アリババはアメリカのゲーム会社Kabamの株約10%を1億2000万ドル(約140億円)で買い取っており、これもKabamのモバイルゲームをアリババ名義で中国市場で販売するためと見られています。

By Jon Fingas

一方で、OUYAも競合サービスの圧力や製造コストの高さから、アメリカ国外での安価な製造先を探したり、OUYAでプレイ可能なゲームを他ゲーム機でもプレイできるようにライセンスを許可することも考え始めているそうで、アリババとの戦略的提携が実現すれば、まだまだ発展中の中国市場にOUYAを売り込むための足がかりを築くことができるかもしれません。

アリババからの出資を受ける前、OUYAは1500万ドル(約18億円)の出資をチップ製造メーカーのNVIDIAなど複数の企業や団体から受けており、2014年にはXiaomiと提携し、自社のゲームをXiaomi製のTVストリーミング端末で提供し始めています。

なお、OUYAは本体とコントローラーがセットで、記事執筆中の段階では77.60ドル(約9200円)で販売されています。

Amazon.com: OUYA Console and Controller: Video Games

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