取材

満天の星と癒やしボイスで深い眠りへ……「熟睡プラ寝たリウム」を体験してきました



天井のスクリーンに映し出される星たちを見ながら、ゆったりとした解説を聞いているとつい眠ってしまう……。それもプラネタリウムの楽しみ方の一つですが、いびきなど「周りの人に迷惑をかけていないか」と気になって眠りたいのに眠れない人もいます。それならいっそのこと「心置きなく寝てください」ということで、2011年に明石市立天文科学館が「熟睡プラ寝たリウム」を企画したところ好評で、4年目となる2014年には全国15カ所のプラネタリウムなどで一斉に行われる恒例イベントとなりました。そこで今回、発祥の地である明石市立天文科学館で行われる「熟睡プラ寝たリウム」で実際に寝られるかどうか体験してきました。

熟睡プラ寝たリウム
http://www.am12.jp/event/other/other_h26/jukusui-planetarium_20141123.html


明石市立天文科学館に到着。


15時前、チケット売り場では行列ができています。


チケットは1席700円(税込)です。


グッズ売り場で売られていた熟睡バンダナ。


プラネタリウムの星空は小さな円盤状のパーツを通して映し出されるとのこと。最後の「 (;´Д`) ハアハア」が気になります。


明石市立天文科学館は日本標準時子午線に合わせて作られており……


展望台の中を日本標準時子午線が通っています。


明石海峡大橋の全景が眺められ良い景色。


17時半から入場の受付が始まりました。チケットを購入した人たちが次々と入館していきます。


再び出会う熟睡バンダナ。


2階へ上がり、プラネタリウムドームへ入場。


明石市立天文科学館で使われている投影機は、日本一古いもので1960年から54年以上使われています。


座席はゆったりとしていて、リクライニングも深く倒れ、開始前からウトウトしそうです。


「いびきで迷惑をかけるのではないか」と心配な人にはいびき席も用意されており、安心して寝られます。


1グループだけですが、布団で横になってゆったりと寝られる「プラ寝たステージ」。


ただし、おねしょはしないように注意しましょう。


イベント開始直前、参加者たちは寝る準備を始めます。


布団に入り、あとは上映を待つだけ。


解説はプラネタリウム解説員の鈴木康史さん、このイベントでは熟睡伝道師として参加者全員を眠りへ誘います。


夕方から始まり明け方までの夜空の様子を1時間に縮めて上映します。今見える星たちを取りあげ、星座などの解説が始まりますが、通常よりもゆっくりと柔らかい口調で話しているようで、聞いているうちにウトウトと……


ふと目を開けると満天の星空です。解説は時折長めの間が空けられ静寂の中ゆっくりと動く星たちを見ていると、さらに睡魔が襲いかかります。周りからはいびきも聞こえてきました。


途中からははやぶさ2の話題も解説されていましたが、内容は覚えていません。約一時間の上映が終わり、スクリーンには夜明けの様子が映し出されています。ここでイベントは終了、ちょうど深く眠れるかどうかのタイミングだったので、まだまだ眠り足りない気分でしたが会場を後に。


出口では証明書が配られており、眠った人は「熟睡証明書」を持って帰ることができます。


全く寝られなかった人には「完徹証明書」も用意されていました。


外に出ると辺りは暗くなっていますが、空を見上げても満天の星空とはいきません。


枕や毛布など本格的に寝る準備をして行くともっと熟睡できそうです。プラネタリウムでの睡眠に関しては、「日本プラ寝たリウム学会」が発足するほどで、会場も毎年増えています。プラネタリウムは宇宙の勉強をするためだけの施設ではなく、「都会では見られない満天の星空の下で癒やされる空間を提供してくれる施設だ」というのを改めて感じました。他にも星空の下で生演奏のライブで癒やされる企画なども行われていますので、興味のある方は近くのプラネタリムのイベント案内を調べてみてはいかがでしょうか。

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in 取材, Posted by darkhorse_logmk

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