レビュー

インスタントカメラなのにレンズ交換式、長時間露光撮影や自撮りにも対応したクリエイティブすぎる「Lomo’Instant White」を使ってみた


接写レンズ・ポートレイト用レンズ・魚眼レンズなどいろいろなレンズを交換しての撮影が可能で、長時間露光・多重露光撮影にも対応、本体前面についているミラーを使って自撮りも簡単に行えるという、多機能なインスタントカメラが「Lomo'Instant」です。市販のチェキ用フィルムが使えるというLomo'Instantを実際に借りて、どんな写真が撮れるのか確かめてみました。

Lomo'Instant – ロモグラフィーオンラインショップ
http://shop.lomography.com/jp/cameras/lomo-instant

これがLomo'Instant。


箱を開けてみると、中には説明書やサンプル写真・本体・レンズ3種類などが入っていました。


説明書は日本語表記もあるので、非常にスムーズに使用することが可能。


Lomo'Instant Whiteはこんな感じ。


幅はiPhone 5よりも少し大きいくらいなので、「片手で楽に撮影を行う」というのは少し難しそうです。


本体前面にレンズのほか、ビューファインダー・自撮り確認用ミラー・露出確認窓・ライトセンサー・フラッシュがついています。


右側面。本体は2段構えになっており、レンズがある前方には長時間露光撮影の時に使うMXスイッチボタン・ズームボタンが、後方には三脚穴があります。


背面にはビューファインダー・バックドア・残りフィルムのカウント窓があり、バックドアにはイエローマーク窓がついているのでちゃんとフィルムが正しくセッティングできているかを確認できるようになっていました。


右利きの人を想定しているので、カメラ左側面にはフィルム取り出し口だけになっています。


天面。左側にあるのがシャッターで、シャッターの横には絞りのダイヤルがあり、ダイアルの後ろの金具にストラップが取りつけられる仕組み。


底面にはシャッタースピードスイッチ、撮影モード変更ボタンなどがついています。


Lomo'Instant Whiteは単4電池を4本使うので、使用する際にはまずカバーを開けて電池を入れます。


撮影ボード変更ボタンはオフから任意のモードに変更。これで電源が入ります。モードは全部で「Always good, day&night(オート撮影もード)」「Night long exposure with flash(フラッシュ付きクリエイティブ撮影モード)」「Daylight(フラッシュなしクリエイティブ撮影モード/昼の光)」「Night long exposure, light-painting(フラッシュなしクリエイティブ撮影モード/長時間露光&ライトペインティング)」の4つのモードがあり、それぞれのモードに露出やシャッタースピードなどの設定を合わせて撮影を行います。


電源がオンになると、フィルム枚数カウント窓が緑色に点灯します。この状態になると撮影可能で、消灯している時や赤色に点灯している時は撮影ができないということ。


セットの中には写真サンプルも入っているので、「こんな感じで撮影できるんだ」ということをイメージしやすいです。


フィルムはFUJIFILM インスタントカメラ チェキ用フィルムを使用。これは同梱されていないので、自分で用意する必要があります。


フィルムは以下のような袋に包まれています。


袋の中からフィルムを取り出して、本体カバーを開いたら黄色いマークが本体とフィルムで一致するような形でセット。


アタッチメントレンズ3種が付属しているセットもあり、必要に応じてレンズをつけかえられます。レンズ周辺にはフィルターネジがついているので付属のもの以外にもサイズのあうレンズフィルターやアクセサリーを取りつけることが可能です。


今回付属しているレンズは「クローズアップ・アタッチメントレンズ(接写用レンズ)」、「フィッシュアイ・アタッチメントレンズ(魚眼レンズ)」「ポートレイト・アタッチメントレンズ(ポートレート用レンズ)」の3種類。


ということで、実際にいろいろ撮影してみます。


カメラを構えるとこんな感じ。


これは晴天時・Daylightモード・f/32で撮影した写真。


上から「晴天時の野外でノーマルレンズ・Daylightモード・f/22」「晴天時の室内窓際でノーマルレンズ・Daylightモード・f/11」「晴天時の室内窓際でクローズアップレンズ・Daylightモード・f/11」で撮影したもの。


下2つを見比べると、クローズアップレンズをつけたもの(下)の方がマクロレンズを付けた時のように1点に焦点が集中して周囲にボケが生じています。食べ物を撮影する時にはよりおいしそうに撮れそうです。


「晴天時の室内窓際でクローズアップレンズ・Daylightモード・f/22」で撮影するとこんな感じ。絞りを変えると全く違う雰囲気になります。


うす曇りの時は「f/16」、曇りの時は「f/11」と大体の目安は説明書に書いてあるのですが、状況や被写体などによってベストな設定が異なることも。以下は左から「うす曇り時にフィッシュアイ・Daylightモード・f/16」「うす曇り時にフィッシュアイ・Daylightモード・f/11」「うす曇り時にフィッシュアイレンズ・Daylightモード・f/8」で撮影したもの。フィッシュアイレンズの独特の写り方もさることながら、撮影前に画像を確認できるデジタルカメラにはない「どんな写真になるのかサッパリ分からない」というドキドキ感が楽しいです。


これは室内で「Always good, day&night」モードで撮影した写真。これが通常のオートに当たり、常にフラッシュがたかれます。


これまでのインスタントカメラでは機能が制限されていて、イルミネーションなどがうまく撮影できないこともありました。


しかしLomo'Instant Whiteは夜間撮影・長時間露光撮影も可能。こんな感じで三脚にセットして……


長時間露光撮影するとこんな感じ。キラキラしたイルミネーションも撮ることができます。また長時間露光機能を使えばライトペインティングを使った撮影も簡単に行えます。


さらにポートレート用レンズを使って撮影してみました。左が「Always good, day&night・f/16」右が「Always good, day&night・f/22」で撮影したもの。状況に合わせたベストな設定を見極めるのはかなり慣れが必要。


さらに多重露光撮影も可能。使い方次第でユニークな写真がいろいろ撮れるわけです。


「デジタルじゃない写真を見たことある?」と聞かれて「ない。触ったこともない」答える子どもが増えてきていますが、Lomo'Instantは撮影前に仕上がりが分かるデジタルカメラと違ってどういう風に撮れるかサッパリ分からず、思うように撮れなかったり想像よりもよい写真が撮れたりと、トイカメラ好きなら満足するはずの仕上がり。これまでのインスタントカメラと一線を画した多機能っぷりで、使い方次第でさまざまな面白写真が撮影できそうなのもポイントで、かつジワジワと浮き上がる写真をその場で人に見せたりプレゼントしたりが可能となっており、パーティーを盛り上がらせるグッズとしても便利なアイテムとなっていました。


なお、Lomo'Instant White Editionは単体で1万2800円、アタッチメントレンズ3種付きで1万6800円で予約販売中です。

Lomo'Instant White Edition – ロモグラフィーオンラインショップ
http://shop.lomography.com/jp/cameras/lomo-instant-white-edition



Lomo'Instant White + 3種のアタッチメントレンズセット付き – ロモグラフィーオンラインショップ
http://shop.lomography.com/jp/cameras/lomo-instant-white-edition-2


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in レビュー,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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