120年前に発明された電気ショックを買える自動販売機とは?

By @notnixon

日本は世界一の自動販売機(自販機)大国で、飲料やタバコだけでなくオモチャ、お菓子、お米、雑誌、中にはお寿司を出す自販機まであります。しかし、日本で自販機が道路にあふれかえるはるか以前にイギリスでは「電気ショック」を見舞ってくれる自販機が開発されていました。

In 1888, one man patented a machine for vending “healthy” electric shocks | Ars Technica
http://arstechnica.com/science/2014/10/a-look-at-the-1888-patent-for-an-electric-shock-vending-machine/#image-5

これが電気ショック自販機「coin operated electrical apparatus」。その名の通り、前面のコイン投入口から硬貨を入れてペダルを踏めば電気が流れる仕組み。上部には電流の大きさを示すメーターがあり、レバーを操作して電気ショックの強さを調整できるとのこと。


この電気ショック自販機を発明したのはイギリスのノーマン・W・ラス氏で、1886年に特許を取得。その後、この発明はフランス・ベルギー・カナダ・アメリカでも特許を取得しています。


「なぜお金を払ってまで電気ショックを欲しがるのか?」というのはもっともな疑問ですが、19世紀は電気についてまだよく解明されていなかったため、さまざまな実験が繰り返され、動物が死ぬ電流値の値が探求される一方で、微弱の電流は体に良いとされ、健康増進ツールとして電気ショック自販機が開発されたというわけです。

これは作家ポール・ブレイスウェイト氏の著書「Arcades and Slot Machines」で描かれたバッテリー内蔵型電気ショックマシン。


ラス博士の特許出願資料には、どれくらいの電流を流すことでどのような効能があるのかなどの具体的な記述はなかったとのことで、実際に電気ショック自販機が開発されたのか、実用化されたのかは不明。

もっとも、健康器具として電気ショック自販機が普及することはなかったものの、健康増進ではなく人命救助と目的こそ違えど100年以上の時を経て「自動体外式除細動器(AED)」として電気ショックマシンが町中に設置されるようになったことはなんとも奇遇と言えそうです。

By Nemo's great uncle

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