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テザリングを妨害して有料Wi-Fiネットワークの提供にいそしんでいたホテルに多額の罰金

By Michael Kappel

19のホテルブランドと3800以上の宿泊施設、さらには世界各地に何千もの直営およびフランチャイズの宿泊施設も持つ業界トップクラスのホスピタリティ企業マリオット・インターナショナルが、ホテル周辺に訪れるビジネスマンの使用するテザリングの通信を妨害していた、としてアメリカ国内で放送通信事業の規制監督を行う機関である連邦通信委員会(FCC)から60万ドル(約6600万円)の支払いを命じられました。

Marriott to Pay $600K to Resolve WiFi-Blocking Investigation | FCC.gov
https://www.fcc.gov/document/marriott-pay-600k-resolve-wifi-blocking-investigation


After blocking personal hotspot at hotel, Marriott to pay FCC $600,000 | Ars Technica
http://arstechnica.com/tech-policy/2014/10/after-blocking-personal-hotspot-at-hotel-marriott-to-pay-fcc-600000/

マリオット・インターナショナルと子会社のマリオット・ホテル・サービスは、テネシー州ナッシュビルにあるゲイロード オープリーランド リゾート&コンベンションセンターの、コンベンションセンターに訪れるビジネスマンが使用するテザリングの通信を妨害していたとして、FCCから60万ドル(約6600万円)の支払いを命じられました。

ゲイロード オープリーランド リゾート&コンベンションセンターの外観はこんな感じ。コンベンションセンターは展示会や会議などの際に貸しだしが行われ、多くのビジネスマンがこの施設を訪れるそうです。


2013年3月、FCCはゲイロード オープリーランド リゾートを使用したというある人物から、「ゲイロード オープリーランド リゾートではテザリングの通信が妨害されているので、コンベンションセンター付近では通信が行えない」という訴えを受けたそうです。その後FCCがコンベンションセンター付近を調査したところ、2012年からマリオットの従業員が日常業務としてゲイロード オープリーランド リゾート近辺でテザリングのアクセスポイントに認証解除のパケットを送り続けていたことが判明、これによりコンベンションセンターを訪れたビジネスマンたちのテザリング通信を妨害していた、というわけ。

また、従業員がテザリングを妨害している間、マリオットはゲイロード オープリーランド リゾートを訪れたビジネスマン向けに、ネットワークを使用する端末1台当たり250ドル(約2万7000円)から1000ドル(約11万円)もする高額なWi-Fiネットワークの貸し出しも行っていた、とのこと。

なお、FCCのTravis LeBlanc支局長は「特定のホテルが故意にテザリングの使用を不可能とし、宿泊客や周辺のビジネスマンなどに高い料金でホテルのWi-Fi環境を提供していた、という事実は受け入れ難いものである」と語っています。

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in メモ, Posted by logu_ii

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