レビュー

Android Wear搭載スマートウォッチ「LG G Watch」を1週間使ってわかったこととは?


Google I/O 2014」でウェアラブル端末向けOS「Android Wear」と同時に発表されたLG製のスマートウォッチが「LG G Watch」です。世界初のAndroid Wear搭載端末ということで期待がかかるLG G Watchを1週間使用してみて、購入当初は気づかなかった機能やアプリをレビューしてみました。

LG G Watch: Always with you, always-on Powered By Android Wear | LG Electronics
http://www.lg.com/global/gwatch/index.html

LG G Watchの開封直後に行う初期設定や、音声を使った基本的な操作は下記の記事から確認できます。

Android Wearの第1弾、スマートウォッチ「LG G Watch」速攻レビュー - GIGAZINE


こちらがLG G Watch。


まずは、ホーム画面が少し物足りないので変更してみることにします。ホーム画面を変更するにはディスプレイをタップ。


「お話しください」と表示されるので、数秒放置するか、ディスプレイを下から上にスワイプします。


すると、メニューが表示されました。基本的な機能や設定はこちらから確認可能です。


メニュー画面を1番下までスワイプして「設定」をタップ。


「ウォッチフェイスの変更」をタップします。


ウォッチフェイスの選択画面が表示されたら、好みのものをタップして設定完了。ウォッチフェイスは全部で24種類搭載されていて、画像の「シンプル」はデフォルトで設定されているものになります。


「Aurora」というちょっと変わったものもあります。


「Pop」は、その名の通りポップなデザイン。


今回は「Aviator」というアナログタイプのウォッチフェイスを選んでみました。


ウォッチフェイスを選んだら、通知のバイブを設定します。ディスプレイを上から下にスワイプして……


「バイブON」と表示されたらOK。なお、こちらからバッテリーの残量を確認できます。


◆通知機能
Android Wear搭載スマートウォッチのメイン機能の1つが「通知機能」です。着信やメールなど、ひもづけているスマートフォンの通知を全てLG G Watch上で管理できます。なお、今回はひもづけるスマートフォンにNexus 5を使用しました。

・着信通知
スマートフォンに電話がかかってくると、LG G Watchに着信者の名前が表示され、LG G Watchがブルブル震えて着信を教えてくれます。


着信時にディスプレイを左から右にスワイプすると、着信を拒否できます。


反対に右から左へスワイプすれば応答可能。応答できるといっても、LG G Watchで応答して通話できるわけではなく、スマートフォンで応答する仕組みです。


LG G Watchで着信通知を応答すると、スマートフォンで自動的に電話に出ていました。この機能はスマートフォンを見られないような時、例えば運転中や会議中などといった状況で、着信をスマートウォッチ上の操作だけで拒否できるのは便利だと感じましたが、「LG G Watchで応答操作してスマートフォンを持って話し始める」というのは、1週間使用してみても有効なシチュエーションに遭遇しませんでした。


・SNS通知
スマートフォンにFacebookやTwitterといったSNSから通知がくると、LG G Watchで画像のようなカードでお知らせしてくれます。


カードを右から左へスワイプすると、「端末で開く」と表示されます。


そのまま「端末で開く」をタップすれば、端末でFacebookアプリを起動して通知内容を表示してくれるというわけ。通知をLG G Watchで操作してスマートフォンに表示させるのはあまり必要性を感じませんでしたが、LG G Watchで通知を確認できるのはアリです。


・Gmail通知
Gmailの通知もSNSと同様にカードで表示されます。SNSの場合は通知のみでしたが、Gmailはディスプレイ上で本文を確認可能です。


ディスプレイを右から左へとスワイプすると「アーカイブ」と表示され、タップすればメールをアーカイブに保存してくれます。


さらにスワイプすると「返信」と表示。


「返信」をタップすれば、そのまま音声入力で返信可能です。


LG G Watchに向かって話しかけるだけで、そのまま返信してくれるのはかなり便利。ただし、話し終わって数秒すると自動的に返信されるので、キャンセルする場合は素早く「×」をタップ。


また、SNSの通知と同様に受信したメールをスマートフォンで開くように操作できます。


◆歩数計
LG G Watchには歩数計が搭載されていて、ユーザーの毎日の歩数を計測して記録してくれます。歩数計の記録を閲覧するには、ディスプレイを1回タッチして下記の画面を表示し……


「歩数計を表示」と話しかければOK。


歩数は直近1週間の記録を表示。


また、時折ホーム画面に歩数を記したカードが表示されます。


カードをスワイプすれば、使用できるメニューを表示。「履歴」をタップすると、先に出てきた直近1週間の記録を閲覧できます。


また、不要になった通知カードは通知の種類を問わず、ディスプレイを左から右にスワイプすることで削除可能。


◆Android Wear向けアプリ
Google PlayはAndroid Wearアプリの専用ページを公開中で、記事執筆時では32種類のアプリが用意されていました。

Apps for Android Wear - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/collection/promotion_30008f2_io_android_wear


ただし、Android Wearアプリの専用ページには表示されていないアプリがあり、Google Playで「Android Wear」と検索すると数え切れないほどのアプリが公開されていました。

Android Wear - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/search?q=Android%20Wear&c=apps


公開中のAndroid Wear向けアプリの中からさまざまなものを使用してみて、いくつかをレビュー。アプリはひもづけているスマートフォンにインストールすれば、LG G Watchに自動的に同期されます。

・Wear Mini Launcher
Wear Mini LauncherはAndroid Wear端末にデフォルトでインストールされて欲しいレベルのアプリランチャーです。

Wear Mini Launcher - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.npi.wearminilauncher


LG G WatchとひもづけているスマートフォンにWear Mini Launcherをインストールすると、LG G Watchに自動的に同期。メニューから「開始」をタップしてアプリを確認可能です。


表示されたアプリの中から「Wear Mini Launcher」をタップします。


アプリが起動したら「Enable drawer」をタップしてチェックをいれて、設定完了。


ホーム画面の左上を右にスワイプすると……


インストール済のアプリが表示されました。通常、アプリを表示するにはディスプレイを1回タップしてからメニュー内の「開始」をタップする必要がありますが、Wear Mini Launcherを使えば一度の操作でアプリを表示可能。Wear Mini Launcherを入れておくだけで、小さい画面でイライラしがちな操作がかなりスムーズになります。


・Phone Finder
Phone Finderはスマートフォン発見アプリで、まさにLG G Watchにピッタリなアプリになっています。

Wear Aware - Phone Finder - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nordicusability.wearaware


Wear Mini Launcherから「Phone Finder」をタップするだけで……


アラームに設定している音をスマートフォンから鳴らすことが可能。これなら、部屋のどこにスマートフォンが隠れていても、すぐにわかるというわけ。


Phone Finderでスマートフォンを鳴らしている様子は下記のムービーから確認できます。

Phone Finderでスマートフォンを鳴らしてみました


また、スマートフォンをどこかに放置してしまった場合にもPhone Finderは威力を発揮。


LG G Watchとスマートフォンの接続が切れてしまうくらい離れると、ブルブル震えて知らせてくれます。これはかなり使えそう。


・Evernote for Android Wear
クラウドメモサービスとして絶大な人気を誇るEvernoteのAndroid Wear向けアプリが公開されています。

Evernote for Android Wear - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.evernote.wear


Wear Mini Launcherから「Evernote for Android Wear」をタップして起動。


Evernote for Android Wearのホーム画面はこんな感じ。「Find」をタップすると……


音声操作で、保存しているノートを検索可能です。


検索結果はホーム画面にカードで表示されます。


そのまま検索されたノートをスマートフォンで開くことが可能。


また、メニュー画面から「Recent Notes」をタップすれば……


最近保存したノートがカードで表示されます。


・Duolingo
Duolingoは無料で英語を学習できるアプリです。LG G Watchでどうやって英語を勉強できるのか、気になったので使用してみました。

無料の外国語学習アプリ「Duolingo」 - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.duolingo


フクロウのアイコンをタップして「Duolingo」を起動。


起動すると「English Practice」と表示されるので、下から上にスワイプして開始。


「~は~です」という問題が表示されました。画面の右から左に向かってメーターが減っていき、制限時間内に答えを考えます。


制限時間が終了すると正解の「is」が表示されるので、考えていた答えが間違っていたら上から下へ、正解していたら下から上へスワイプして次の問題へ。


といった具合に次々に英語の問題を解いていくのがDuolingo。時間が余っているときにサクッと勉強するのもいいかもしれません。


LG G Watchを1週間してみて感じたのは、Android WearというOSがまだまだ発展途上であるものの、専用アプリ次第では素晴らしい端末になる可能性があるということ。1週間では公開されているアプリを全て使用できませんでしたが、使えなかったアプリの中に「これはスゴイ!」といったものがあるかもしれません。また、OSのアップデートも配信されていくと思われるので、今後に期待がかかります。

・つづき
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in レビュー,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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