一口食べるだけで足がガクガク目がグルグルして病院送りになる恐怖の18禁ハンバーガーとは？

世の中には「辛さ」に対する耐性が高い人が多く存在し、食べた瞬間に思わずむせかえる辛さを持つスナック菓子や、命を賭して食べる防塵マスク＆ゴーグルを着用しないと作れない激辛唐辛子100本入りの「ギロチン炒飯【ゴッド】」などに挑戦する人がいますが、イギリスでは激辛バーガーに挑戦してみた人が白目をむいて救急車で運ばれてしまうという事態が発生しました。

Burger puts two Argus reporters in hospital (From The Argus)
http://www.theargus.co.uk/news/11327544.Burger_puts_two_Argus_reporters_in_hospital/

Hot, Hot, Hot: Spicy Burger Sends Two British Men to Hospital - NBC News.com
http://www.nbcnews.com/news/world/hot-hot-hot-spicy-burger-sends-two-british-men-hospital-n152836

そのハンバーガーの名前は「XXX Hot Chilli Burger(トリプルエックス・ホットチリバーガー)」と呼ばれるもので、ロンドン南部に位置するホヴという街にある地元のハンバーガー店「Burger Off」が出しているメニューです。

そしてそのハンバーガーに挑戦して「被害」にあったのがThe Argusのアーロン・ヘンディ記者とルワリ・バラット記者の2人。やつれ切った2人の表情は、すべてを物語るかのよう。

2名の記者はトリップアドバイザーで「地域のトップ10レストラン」に選ばれたこともある同店のハンバーガーを試食するために店を訪れ、XXXホットチリバーガーを注文。注文したハンバーガーにかぶりついた2人は、衝撃の辛さに体調を崩してしまうほどの事態に陥ってしまいました。

バラック記者がハンバーガーをひとかじりしたところ、数分後には強烈な胃痛に襲われたとのこと。手の感覚がなくなって脚はガクガク、ついには白目をむいて地元のロイヤル・サセックス・カウンティ病院に救急車で緊急搬送される羽目に陥ってしまいました。同様にハンバーガーを食べていたヘンディ記者も、二時間後には同様の症状を訴えてこれまた病院に運ばれていったとのこと。

バラット記者はその時の様子を「もう歩けないぐらいだった。ヒリヒリ感を抑えるために牛乳を流し込みたかったんだけど、手が言うことをきかなかった」と恐怖の瞬間を語ります。一方のヘンディ記者も「あまりの苦しさに、周囲の人に『死んじゃうかも』と言ってしまった」と衝撃の体験を振り返り、「恥ずかしい話だけど、そのぐらい大変な思いをした。このハンバーガーに挑戦しようと考えているのなら、ぜったい止めておいたほうがいい」と読者に忠告しています。

トリップアドバイザーの口コミではおおむね好評価を得ている同店ですが、XXXホットチリバーガーに含まれる原料にはピリピリという名前のトウガラシ5トン分を1kgに濃縮したペーストが使われているとのことで、その辛さは推定でなんと700～900万スコヴィルという途方もないもの。通常のタバスコソースが2500～5000スコヴィルで、「激辛」の誉れ高いハバネロでも35万スコヴィル、世界最凶の辛さを持つ「キャロライナ・リーパー」でも300万スコヴィルであり、さらに機動隊などが暴動制圧のために使う催涙スプレーが500万スコヴィルであることと比較すると、その異常さがよく分かります。

以下のツイートに表示されているのは、XXXホットチリバーガーを作っている時の様子。パティの上に怪しげな物体が塗られています……

This burger just sent two journalists to hospital: http://t.co/k4JjKqZjGe pic.twitter.com/GINBpkHtRJ

— ShortList Magazine (@ShortList) 2014, 7月 10

Burger Offの公式ツイートでも「またXXXホットチリバーガーの被害者が出たよ(^^)」とつぶやかれています。男性の傍らにはミルクの入った大型ボトル、そしてその向こうには投げ捨てられたとみられるボトルのフタ。

Another victim of the xxx hot chilli burger : )) pic.twitter.com/6hKIDohIJ2

— Burger Off (@BurgerOffHove) 2013, 6月 29

このハンバーガーを提供しているBurger Offではハンバーガーに挑戦する際には誓約書を書くことを求めているとのこと。店長のガンバーデラ氏は「店としての責任を果たすようにしています。18歳以下の青年には販売しないし、アルコールを飲んでいる人にも販売しないようにしています」と語りながらも、「こんな商品を販売しながらも、同時にお客さんにはなるべく注文しないように促している。もし食べちゃうと、週末を台無しにしてしまうからね」と遠慮しているのか勧めているのかよくわからないコメントを残しています。

なお、このXXXホットチリバーガーの価格は3ポンド90ペンス(約670円)となっており、実際に注文する際には自己責任でお願いします。