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Googleの「忘れられる権利」を行使した人・該当ページを公開するサイトが出現

By Mixy Lorenzo

「私人は個人情報に関する検索結果の削除をGoogleに要求できる」という判決を欧州司法裁判所が下し、インターネット上における「忘れられる権利」が認められ、Googleの検索結果に表示される情報の削除要請を所定のフォームから可能になりました。すでに2014年7月ごろから、忘れられる権利を行使して特定のページのリンクがGoogleの検索結果から削除され始めています。一体どういったページが削除要請を受けているのか気になるところで、「Forgotten Results」が削除要請者・削除された該当ページ・削除されたことを示すソースのリストを公開しています。

Forgotten Results
http://hiddenfromgoogle.com/index.html

記事執筆現在、Forgotten Resultsに表示されている「忘れられる権利を行使した人」は14人。中には「Unknown」と記述されていて、名前が表示されていない人もいます。


リストの最上部にある削除要請者「Peter Dragomer」の右側には、削除されたページのリンクと削除されたことを示すソースのリンクが表示されています。


Peter Dragomerさんの削除要請に該当するページは、巨額の損失を発生させた責任をとる形で事実上の解任に追い込まれたメリルリンチのスタン・オニール元会長に関するBBCの記事です。この記事が掲載されたのは2007年で現在でもページは存在しています。


BBCの記事にはPeter Dragomerさんに関する情報は一切記述されておらず「?」状態で、「削除されたことを示すソース」を確認してみると、Business Insiderの「オニール元会長に関するBBCの記事が削除されている」という内容の記事が表示されました。


Business Insiderの記事はオニール元会長の記事が消された理由について迫っており、記事末尾でオニール元会長ではなくBBCの記事にコメントをした「Peter Dragomer」という人物が削除を要請した可能性がある」としています。


BBCの記事を確認してみると、確かに記事の最後にPeter Dragomerという名前でコメントが投稿されており、書き始めには自分がメリルリンチの元社員であることを明かしていました。


Forgotten Resultsでは上述のように「削除要請した人物」と「削除されたページ」、「削除事実を示すソース」を確かめられるようになっていますが、「削除事実を示すソース」を確認しても、Peter Dragomerさんが削除要請した可能性が高いことが分かるのみで、実際のところはどうか分からないので、全てをうのみにしてしまわないように注意が必要です。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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