取材

目を疑うこともあるアラビア半島の日常風景


マクドナルドにあるドナルドの眉毛が少し変。緑のスポーツカーを運転する民族服を纏った地元のおじさん。金曜日が祝日で、日曜日が平日というイスラムの習慣。アラブ首長国連邦、オマーン、カタール、バーレーン、クウェートといったアラビア半島の湾岸諸国では驚きの毎日でした。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。バックパックで回った湾岸諸国は、改めて世界の広さを実感させてくれました。自分の撮ってきた写真で、旅の楽しさが少しでも伝わればと思います。

◆基本的なこと
イスラム教の国ばかりで、街中にはモスクが建っています。


イスラム教の信仰にもある喜捨の影響で、至るところで募金箱が置かれていました。かつて旅したイランでも同じような感じで記憶に残っています。


イスラム教の礼拝もあって金曜日が休日。続いて土曜日も休みとなって、日曜日が平日となっていました。金曜日の午前中はドバイの地下鉄も運休していています。


病院や薬局はキリスト教の十字架ではなくて三日月のサイン。


日中は暑くて動けないので、日が暮れてから街が本気を出します。イスラム圏で月が好まれるのも、こうした理由からでしょう。


暑い暑い場所なので、街中には無料の給水ポイントが存在。


アラビア・インド数字(٠١٢٣)が使われています。私たちが日常使っているアラビア数字(0123)も併記されていることが多いですが、解読できると便利なので覚えておいて損はなさそうです。


公用語はアラビア語ですが、南アジアから出稼ぎに来ている人たちの影響もあって、英語が普通に通用します。誰もが扱える状況には、英語教育の重要さを実感しました。


インド、パキスタン、スリランカといった南アジアの人たちが出稼ぎに来ています。建築現場の肉体労働からホテルの受付といったサービス業まで、彼らなしでは湾岸諸国の生活は成り立ちません。


イギリスが支配した歴史もあってコンセントは英式(BF)タイプでした。


◆石油から生まれる富
ドバイ・モールで見つけた「Kempinski Hotel Emerald Palace」というお城のようなホテルの立体模型。


白い民族服のおじさんが、緑のスポーツカーに乗り込んで、街中に消えていきました。


世界一高いビルのブルジュ・ハリファもそうですが、湾岸諸国では創意工夫を凝らした高層ビルが建っていて、それらの建築物の写真を撮るのも、旅の楽しみの一つでした。

カタールの首都ドーハで、黄金に輝くビルディング。


カタールタワーは特徴的なデザインが目を惹きます。


こちらもドーハで、竜巻をモチーフとしているトルネードタワー。


クウェートの解放タワー。


同じくクウェートで、独特の形をした給水塔です。


地元資本の「Lulu Hypermarket」では、湾岸諸国の貪欲な購買力が垣間見られます。食料品から電化製品までありとあらゆる物が売られていました。

広すぎる店内。


世界中にあるポテトチップス「Lay's」のアラビア版。


チーズにオリーブと色鮮やかなお惣菜。


液晶テレビも販売しています。


これが、山積みで展示中。中身は空じゃないですよ。全部入っているのがドバイクオリティなのです。


食料、外食、移動と基本的な物価は安い湾岸諸国ですが、安宿が見つからないのには困りました。ここは諦めて、インターネットで安いホテルを予め確保。それでも航空券と併せてお金が一気に飛んでいきました。

一番安いのに6174円もした「Continental Hawally Hotel」というクウェートのホテル。


このような室内と見せかけて……


こちらにダブルベッドがあります。


トイレとシャワー。


流しと冷蔵庫


連泊した際の清掃サービスをお願いするプレートが、イスラム国だというのにメイド服だったのですが……。


◆外資企業
変化に乏しい乾燥した土地ながらも、石油や天然ガスといった豊富な地下資源を輸出することで著しい成長を遂げている湾岸諸国は、多国籍企業の進出も盛んでした。チョコレート一つにしてもネスレ、スニッカーズ、キャドバリーと世界的な企業がスーパーマーケットの棚を占めています。さながら国際企業の見本市のようで、何があるのかワクワクしながら街を歩いていました。

世界の「McDonald's」も精力的に店舗を運営中。マックアラビアというご当地メニューもあります。


笑顔のお星様がシンボルマークの「Hardee's」は全米第5位ファーストフードチェーンCarl's Jrのグループ企業。


ソフトクリームなどのスイーツで有名なアメリカの「Dairy Queen」


南アフリカのハンバーガーチェーン「Wimpy」も進出していて驚きました。


アメリカの「Baskin-Robbins」は日本だとサーティワンアイスクリーム。


アメリカWalmartに次ぐ、世界第二位のスーパーマーケットチェーン「Carrefour」はアラビア半島では積極的に店舗を展開中。


世界第三位のイギリス「Tesco」も発見。


イギリスのロンドンに本社を置く世界最大級の銀行グループ「HSBC」も、存在感を放っていました。


海外展開に積極的なアメリカ「Citibank」も、湾岸諸国で営業しています。


◆日本企業
こうした活力あふれる有望な市場を日本企業も放っておける訳もなく、アラブ首長国連邦にある世界最大のドバイ・モールには「無印良品」「セガ」「紀伊國屋書店」「ダイソー」「アシックス」「ソニー」「キヤノン」が店舗を構えて営業中。それだけに留まらず、現地のスーパーマーケットでは普通に日本企業の商品が販売されていました。

大塚製薬のポカリスエット。


元気ハツラツのオロナミンC。


ファイト一発のリポビタンDもありますよ。


飲料系は意外にもポッカの進出が目立っていました。


明治製菓のチョコレート菓子。


ドバイの街を歩いていたら100円ショップのダイソーを偶然にも発見。


小さな店舗でしたが、ひと通りのものは揃っています。


商品は7AED(約200円)と日本の約2倍。ダイソー以外にも中国製品を扱う雑貨店があるので、値段は少し高い気がしましたが、かゆい所に手が届く便利な製品は、購入に頭を悩ますところでした。


◆目を疑う光景
標識の中にいる人も、ベールをまとった姿でびっくり。


シートベルト着用を促す標識も民族服を着ていました。


オマーンの横断歩道に注意の標識はへっぴり腰。


旅行者を受け入れない国だからこそ、サウジアラビアへ向かう標識は新鮮でした。


巨大な扇風機は風と同時に霧も作り出していたので、周囲一帯をひんやりと気持ちよくしてくれます。


なにか訴えてくるマネキンの顔。


哀しげな目をしていた肉屋の主人。


クウェートでみかけたマクドナルドのドナルドは、現地の人が好む太い眉毛となっていました。


100カ国を過ぎてから回った国々ですが、これほどまでに面白いとは思ってもいませんでした。世界は広すぎるので、行きたい場所ばかり増えますよね。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
)

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in 取材, Posted by logc_nt