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テトリス誕生から30周年、これまでの変化をムービーでまとめるとこんな感じ


1984年に当時のソビエトで学習用の教材として開発されて以来、「落ちゲー(落ち物パズル)」の代表格として世界中で親しまれてきた名作ゲーム「テトリス」は2014年で誕生30周年を迎えます。印象的なメロディーとともにさまざまなゲームプラットフォームの時代を生きてきたテトリスの歴史がThe Vergeでまとめられています。

Watch 'Tetris' evolve over 30 years | The Verge
http://www.theverge.com/2014/6/6/5787208/tetris-turns-30-visual-history-videos


◆1984年「Tetris」(DVK-2)
ソビエトのパーソナルコンピューター「DVK-2」向けに開発されたソフト「Tetris」の画面はこんな感じ。ブラウン管ディスプレイに暗い緑色だけで表示されるゲーム画面に30年という歴史を感じさせられます。

Original Tetris game - YouTube


ゲーム中に聞こえるのは、「カタカタカタ……」というキーボードをたたく音と「ピッ」という電子音のみ。まだまだメロディーを奏でる機能は搭載されておらず、ゲームのBGMが登場する前の時代といったところです。


フィールドに表示されるテトリミノなどのオブジェクトはすべて、グラフィックではなくテキストとして表示されています。


ゲームオーバーになると、コマンドを入力する画面に戻りました。画面に表示されているキリル文字がソビエト製のソフトであることを感じさせます。


◆1988年「テトリス」(アーケード版)
ソビエトで開発されたゲームだったテトリスですが、徐々に世界中に広がりを見せるようになります。1988年に登場したアーケード版のテトリスになると、画面は一気にフルカラーに変化しました。

Arcade - Tetris - YouTube


日本で広く有名になったのは、むしろこちらのムービーで聞こえるメロディーかもしれません。SEGAが開発したアーケード機でこのメロディが耳に焼き付いている人も多いはず。

Sega Tetris, 999999 points, 670 lines, level 99, part 1 - YouTube


このアーケード版のリリースをきっかけに、テトリスは日本でも一世を風靡したといっていいほど爆発的な人気を得ることになります。

◆1988年「テトリス」(ファミリーコンピューター)
日本でTVゲーム文化の礎を作ったファミリーコンピューターにもテトリスが移植されることに。ファミコンのアメリカ版であるNintendo Entertainment Systemでリリースされたバージョンがこちら。

Tetris NES - YouTube


当時、テトリスの商品化ライセンスを有していたのはアーケード機を開発したセガだったのですが、自社のファミコンにテトリスをラインナップしたいと考えていた任天堂がライセンス関係を調査したところ、複雑な契約関係の中で条件が拡大解釈されているという状況があることが明らかになりました。そこで任天堂は、当時のソビエトで外国貿易の窓口を担当していた外国貿易協会(ELORG)に対してテトリスのライセンス交渉を実施した結果、家庭用ゲーム機における商品化権を独占的に取得することに成功し、セガをはじめとする世界中の各ライセンシーは、あいまいな契約内容に存在していた契約の穴を突かれるという「テトリス事件」が起こることになりました。

日本版テトリスの画面はこちら。日本版のオープニング画面では「テトリス」と聞いて多くの人が思い浮かべるあの曲「コロブチカ(コロベイニキ)」のメロディーが用いられています。

ファミコン テトリス(BPS) ラウンド3クリア Tetris 3 Round Clear - YouTube


◆1989年「テトリス」(ゲームボーイ版)
爆発的な人気を誇り、上述のような権利問題までをも引き起こしていたテトリスですが、1989年に発売されたゲームボーイ(GB)においてはキラータイトルの1つとして人気を博すことになります。

Game Boy Longplay [078] Tetris - YouTube


白黒のドット絵だけというシンプルな表示ですが、テトリスにとってはそれが逆に功を奏したと言えるのかも知れません。おなじみの「コロブチカ」のメロディーもここから広く浸透したといえるでしょう。

◆1994年「スーパーテトリス3」(スーパーファミコン)
ファミコン版、ゲームボーイ版の大ヒットを受けて、1990年に発売されたスーパーファミコンでもテトリスがリリースされています。1994年に発売された「スーパーテトリス3」では、スーパーファミコンが可能にした当時としては高性能なグラフィック表示を見ることができます。

Super Tetris 3 [SNES] - YouTube



◆1998年「テトリス64」(NINTENDO64)
1996年に発売されたNINTENDO64、通称「ロクヨン」で初めてリリースされたのが「テトリス64」でした。通常モードのプレイに加え、巨大なサイズのギガテトリミノが落ちてくる「ギガテトリス」モードや、プレイヤーの脈拍数の変化で特殊なテトリミノが落ちてくる「バイオテトリス」モードも用意されていました。

The New Tetris Nintendo 64 N64 - casual play - YouTube


◆1998年「テトリスDX」(ゲームボーイカラー)
1998年に発売されたゲームボーイカラーと同時に発売されたのが「テトリスDX」でした。従来のGB版からさらに多くのゲームモードが追加されていました。

Game Boy Color - Tetris DX (Marathon Mode - Level 9) - YouTube


◆2002年「テトリスワールド」(ゲームボーイアドバンス/Xbox/GameCube/PS2/PC)
世界中で人気を博したテトリスにはさまざまな独自ルールを備えたバージョンが存在していました。そんなテトリスのルールを世界的に統一したガイドラインにもとづいて作られたのがテトリスワールドでした。このゲームには「得点の概念がない」「テトリミノが着地しても回転を続けていれば固定されない」などのルールが定められていました。

Tetris Worlds (PS2 Gameplay) - YouTube


◆2007年「テトリス エボリューション」(Xbox 360)
Xbox 360向けにアメリカで発売されたタイトルで、Xbox Liveを通じてプレイするモードが搭載されています。フル3Dでグリグリ動く背景と、シンプルなテトリミノの対比が印象的。

Tetris Evolution Xbox 360 Gameplay (THQ 2007) (HD) - YouTube


◆2010年代前後「テトリス」(スマートフォン向け)
ゲームのプラットフォームが据置機からモバイルに変化したのに合わせ、テトリスもAndroid版iOS版Windows Phone版がリリースされて親しみ続けられています。

Tetris (iOS) Marathon - Personal Highscore - 555 758 in 23:29 - YouTube


◆そして2014年登場予定「Tetris Ultimate」(PS4/Xbox One)
誕生から30周年を迎えたテトリスですが、2014年夏にはPS4、Xbox One向けの最新版がリリースされる予定となっています。

Tetris Ultimate Announced - UbiBlog - Ubisoft®
http://blog.ubi.com/tetris-ultimate-announced/


新たなバージョンのテトリスでは、Marathon、Endless、Ultra、Sprint、Battle、Power-Up Battleの各モードを1~4名のマルチプレイヤーで楽しむことができるようになる予定です。

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in ソフトウェア,   動画,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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