取材

災害時に瓦礫に埋もれた生存者をわずか数秒で発見できる「瓦礫下生存者検出レーダ」


東日本大震災を契機として、災害時に生存者を直ちに発見する技術の必要性があらためて確認されました。富士通はワイヤレスジャパン2014で瓦礫(がれき)の中から生存者を発見する「瓦礫下生存者検出レーダ」を展示しています。

富士通特機システム
http://jp.fujitsu.com/group/tsl/

富士通ブースの最前列に展示されているのが「瓦礫下生存者検出レーダ」。


ブースではイメージデモが行われていました。瓦礫の下に埋もれている人を上から照らしている黒い装置が瓦礫下生存者検出レーダです。


瓦礫下生存者検出レーダは、周波数3.4~4.8GHzの超広帯域バンド(UWB)を利用したレーダで……


瓦礫の下敷きになった生存者の呼吸による胸の低周波微動を数秒で検出することが可能。


これはハンドヘルドタイプ。天面部の重さは約2.3kg。


裏面はこんな感じ。ハンドグリップが付いていて、片手で操作可能。


最大探知距離は5メートル。前方60度の範囲で生存者を探索するとのこと。


天面にディスプレイが搭載されていて、低周波微動をモニタリングできます。天面部のサイズは縦25センチ×横18.8センチ。


こちらはタブレットタイプの瓦礫下生存者検出レーダ。両サイドの持ち手をつかんで操作します。


瓦礫下生存者検出レーダは電波法認証を申請中でまだ屋外での試験は行われていないとのこと。瓦礫の下敷きになった人を救うには災害発生から72時間の発見が必要であるとの「72時間問題」を克服することが非常に重要なところ、瓦礫下生存者検出レーダが実用化されれば、被災者の救出に大きな力となってくれそうです。

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in 取材,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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