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iPhoneアプリの作り方講座で生徒の年収がなんと5倍に


携帯電話よりもスマートフォンのシェアが大きくなり、スマートフォンのアプリ市場は年々大きくなっています。ニューヨークではテクノロジー業界の急発展によって開発者の人材不足が起こっていますが、プログラミング経験のない人でもiOSアプリの作り方を学べるトレーニングプログラムを開始したところ、生徒の年収がなんと5倍に膨れあがったと、プログラムを実施する非営利団体「Coalition for Queens」が発表しています。

A nonprofit in Queens taught people to write iPhone apps — and their incomes jumped from $15k to $72k - Vox
http://www.vox.com/2014/4/22/5640734/learning-to-code-boosted-incomes-to-72000

2014年現在、ニューヨークではテクノロジー業界が急発展しており、7万以上の求人がありますが、開発者の数は足りていない状況です。そこで、テクノロジー業界の発展と起業を支援する非営利団体Queensは、プログラミング経験のない人たちにiOSアプリの作り方を教えるプログラム「Access Code」を開始しました。

2013年に初めて行われたクラスには21人の生徒が集まり、18週間のコースを受講しました。その後15人の生徒が卒業を果たし、iOSアプリ制作のスキルを身につけた彼らは開発者としての職に就くことに成功。彼らの年収は、1万5000ドル(約154万円)から、平均して7万2190ドル(約740万円)と5倍近くまで上昇。卒業していない残りの6人は大学生の生徒もいますが、就職ではなく起業の準備をしている生徒もいるとのこと。


ニューヨークではテクノロジー業界の女性比率は12%、ヒスパニック・アフリカ系アメリカ人の比率は7%と、女性や移民がIT業界に進出できていない状況を表しています。移民が起業したテクノロジー企業はたった1.5%という割合になっており、移民の数が非常に多いはずのアメリカですがかなり少ない数字です。


そんな中Access Codeでは女性比率が57%、URM(アフリカ系アメリカ人/ネイティブアメリカ人)の比率は52%、移民比率が40%。開発者が足りていないテクノロジー業界で、潜在的な人材を育成する重要なコミュニティとなっています。


また、Access Codeではプログラミング技術のレッスンだけでなく、起業家を招いての講習も行われており、スタートアップ精神を身につけることも可能です。


なお、卒業生が起業して制作したiOSアプリの一例がこちら、To-Doアプリ「BusyBee」。


パスワードアプリ「delockr


レシピアプリ「shutterchef


成績アプリ「Score」などがあり、生徒同士でスタートアップに取り組むチームも続々誕生しています。


プログラミング未経験から1日180個のウェブサイトを作り続けるプロジェクトが完走を果たしたり、ホームレスがアプリ開発を教わってアプリの発売に成功するなど、全くの未経験でも開発者になる例はいろいろあります。日本でもアプリ市場は発展を続けているため、仕事に迷っている人は、一念発起してアプリ作りに励むというのも1つの有効な手段です。

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in メモ,   ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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