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掃除機のダイソンが河川のゴミを取り除く巨大サイクロンボート構想を公表


独自のサイクロン技術を用いた「フィルターのいらない掃除機」で一躍その名を知らしめたダイソン社ですが、その創業者であるジェームズ・ダイソン氏は、自らが考案した「サイクロンテクノロジー」を応用して河川をキレイにする巨大掃除船「M.V.リサイクロン」の構想を明らかにしました。

Sweep Our Dirty Rivers Clean | TIME.com
http://time.com/23059/dames-dyson-sweep-our-dirty-rivers-clean/

4 | James Dyson Is Designing A Giant Vacuum-On-A-Boat To Clean Ocean Trash | Co.Exist | ideas + impact
http://www.fastcoexist.com/3028391/james-dyson-is-designing-a-giant-vacuum-on-a-boat-to-clean-ocean-trash#4

構想を明らかにしたのは、ダイソン社の創業者でありチーフエンジニアを務めるダイソン氏その人です。ダイソン氏は、河川から海へと流れ込み、分解されずに漂流を続けるプラスチックなどのゴミが海洋生物の生命を脅かしていることに危機感をおぼえ、海洋環境を改善させるための開発を決意。そこで持ち出された構想が、海に浮かべたはしけの上に巨大なサイクロンクリーナーを設置し、浮かぶゴミを吸引していくというものです。

ダイソン氏が描いたコンセプト画がこちら。巨大サイクロン船「M.V.リサイクロン」は河川に巨大なネットを広げ、水面に浮かぶゴミをサイクロンテクノロジーを応用したポンプで吸い上げるというもので、集められたゴミは粉砕されて処理へと回されることになります。


最初のアイデアは、河川のいくつかのポイントにサイクロン装置を据え付けてゴミを回収するというものだったそうですが、次第にコンセプトは変化し、いまのはしけに乗せる「M.V.リサイクロン」にたどり着いたとのこと。サイクロンクリーナーの完成までに5000台以上の試作機を製作したとされるダイソン氏らしいエピソードです。


構想はまだアイデア段階のため、このサイクロン掃除船がいつ具体化されるかなどの詳細はまだこれから練られることになるとのこと。どれほど巨大なサイクロン装置になるのか、そしてどれほど強力にゴミを集めることができるのか、この目で確かめてみたいものです。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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