Skypeを通じて約3万円で悪魔祓いしてくれるエクソシスト登場

ボブ・ラーソンさんは過去30年間で2万を超える悪魔祓いを行ってきたエクソシストです。彼は自身がこれまで行ってきた悪魔祓いの様子をYouTubeにて公開しており、100本以上のムービーがアップされ、それらの合計再生回数は300万回を突破しています。そんなラーソンさんがIP電話サービスのSkypeを使った悪魔祓いを始めたようで、The Daily Beastでライターを務めるScott BixbyさんがSkype経由での悪魔祓いを体験し、その際の様子を明かしています。

My $295 Skype Exorcism - The Daily Beast
http://www.thedailybeast.com/articles/2014/02/06/a-failed-televangelist-exorcised-my-demons-over-skype.html

ボブ・ラーソンさんはアリゾナのSpiritual Freedom Church Scottsdaleのトップを務めており、「カルト・オカルト・超自然現象の第一人者である」と自称しています。彼はこれまで30冊以上の本を出版しており、世界中の悪魔を2万体以上祓ってきたそうです。しかし、世界中にはまだ悪魔や呪い、魔神などにより悩まされている人々が30億人程度いるとのこと。

彼はネブラスカ州のマックックという人口7000人、教会の数は23個という小さな町で育ち、若い頃には「The Rebels(反逆者)」というバンドのギターとボーカルを務めたそうです。彼がエクソシストとして定着したのは、多くの子どもが悪魔崇拝者による儀式や性的虐待の被害を受けた「サタニック・パニック」が起きた時で、この際多くの悪魔を祓い、そして多くの利益も得たとのこと。その後、アメリカやその他4カ国に点在する複数の教会と合併し、ラーソンさんの関連団体は成長していきます。

そんなラーソンさんが21世紀の技術工学を駆使した悪魔祓いサービスの提供を始めたわけなのですが、そのサービスというのはSkypeを使ったおはらいサービスとのこと。これにより、お祓いをしてほしい人はわざわざラーソンさんの元を訪ねたりする必要がなくなり、ラーソンさんもスコッツデールのオフィスで快適に悪魔祓いが可能になります。

Skype経由で行われる悪魔祓いの様子の一部がムービーとして公開されています。


ムービーの冒頭では「今日はどんな用でここに来ましたか？」とラーソンさんがScottさんに尋ね、穏やかな様子で経歴などについて話してゆきます。

話の途中にはふと笑顔がこぼれることも。

ラーソンさんは学術的な指導や医学訓練を受けたことがないにも関わらず、突如Scottさんのことを解離性同一性障害だと断定。そして次第にScottさんの中に悪魔がいると言いだし、悪魔祓いを始めます。悪魔に対して「Who are you？(お前は誰だ)」と何度も呼びかけ続けますが、悪魔からの返答はありません。

悪魔が呼びかけに応じないので、ラーソンさんは懐から銀の十字架を取り出し、これを突き出しながら「神の力を借りて俺が裁いてやる！」と決めゼリフのようなものを吐きます。

しかし悪魔からの返答はなし。しかたなしにラーソンさんはオイルを取り出し……

オイルを塗った指で空中に十字架を描きます。

そしてもう1度「Who are you?(お前は誰だ)」と悪魔に問いかけ始めます。

この後ムービーではScottさんが「時間切れです」と言い、ラーソンさんが怪訝な顔をしながら通信を切ってしまうのですが、実際にはオイルで十字架を描いた後、ラーソンさんの口調は突如変わり、「I torment you！(私はあなたを苦しめます)」と猛烈な勢いでまくし立てたそうで、同じ部屋で悪魔祓いが行われていたと思うと「ぞっとする」とScottさん。

記事を執筆したScottさんはラーソンさんのことを「インターネットで悪魔とお金稼ぎのカモを探している」と表現しました。なお、この悪魔祓い付きの通話を1時間行うと、295ドル(約3万円)の寄付を推奨されるとのことです。