スマートフォンの画面上に必要な時だけ物理キーを出現させる技術

スマートフォンというと一部の例外を除いて物理キーボードを搭載しておらず、そのおかげで画面を広く取ることができ、またタップ操作で直感的に端末を扱うことができるというのが長所です。しかし、タップでの文字入力だとどうしても誤入力が多くなったり、長文の入力にはあまり向かない、といった問題点もあります。そんなスマートフォンで、「文字入力する時だけ画面上に物理キーを浮かび上がらせる技術」が開発されています。

Technology
http://tactustechnology.com/technology/

スマートフォンの液晶画面上に突如出現する物理キーの様子は以下のムービーから見ることができます。

Tactus Demo CES 2013 on Vimeo


普通のタブレット端末。

これで文字入力する際、プクリと物理キーが出現します。

物理キーはこんな感じ。

これを押せば文字入力が可能になるわけです。

スマートフォンにも……

物理キーを出現させればより文字入力が簡単に。

ポチポチ

文字入力が済んだら物理キーはスーッと消えます。

この物理キーがどんな風に出現するのかというと、物理キー付きパネルには多数のミクロサイズの穴が空いており、その下の空間は液体で満たされています。

液圧を上げると、液体がミクロの穴を通り、膨張して物理キーを形成するわけです。

通常のタッチスクリーンやタッチセンサーの上にあるプラスチックやガラスのパネル部分を、この物理キー付きパネルに取り換えることも可能で、この物理キー付きパネルは薄くて水平、滑らかかつ透明で、液体が物理キーを形成してもその下のディスプレイに映し出される映像が見えなくなることはないとのこと。このパネルの厚さは0.75mmから1mm程度で、このパネルを取り付ける際は、パネルの内部制御装置をスマートフォンやタブレットの制御装置に接続する必要があります。

物理キーは、ボタンいっぱいに広がるタイプや……

ボタン下に水平に伸びるタイプ……

そしてボタンの端に垂直に伸びるタイプなどがあります。