ハードウェア

紙飛行機をスマートフォンで操縦可能なラジコンに変える「PowerUp 3.0」


手元に紙さえあれば簡単に作ることができる紙飛行機を、スマートフォンを使って自由に操ることを可能にするのが「PowerUp 3.0」と名付けられたキットです。Bluetoothを使ってワイヤレスでコントロールできるこの商品がクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資キャンペーンを開始したところ、当初の希望額だった5万ドル(約500万円)をキャンペーン開始当日のうちに軽々とクリアしてしまい、締め切りまで約2日を残した記事作成時点ではなんと約110万ドル(約1億1500万円)の出資を集めるという事態になっています。

PowerUp 3.0 - Smartphone Controlled Paper Airplane by Shai Goitein — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/393053146/powerup-30-smartphone-controlled-paper-airplane

「PowerUp 3.0」が実際に飛んでいる光景などは、以下のムービーで確認することができます。


PowerUp 3.0を紙飛行機に取り付けた姿はこんな感じ。先端のモジュール部分とそこから伸びるシャフト、そして後端のプロペラまでがPowerUp 3.0の基本セットとなっています。紙でできた機体は自分で用意してもOK、もしくは専用の紙が一緒になったパッケージ商品をゲットすることも可能。


先端部分には、連続10分飛行が可能なバッテリーとスマートフォンの操作を受信するコントローラー部分が搭載されており、最大で55メートル離れた場所までコントロールが可能。シャフト部分はカーボンファイバー製です。


コインよりも小さな基板上にコントローラーユニットが搭載されています。


基板はユニット前端に装着されたバンパーなどでガードされているので、墜落して地面に激突しても壊れにくい設計になっています。


飛ばす手順はシンプル。まず(1)紙飛行機を折って、(2)PowerUp 3.0をセット。(3)スマートフォンとBluethoothでペアリングして、(4)飛ばすだけ。


スマートフォンの操作画面はこんな感じ。プロペラの出力調整やバッテリー残量、電波の強度(=距離)などが表示されています。


スマートフォンを傾けると機体の向きが変わり、画面上のレバーを操作するとプロペラ出力が変化します。


搭載しているバッテリーはマイクロUSB端子を使った充電式になっています。


操作用アプリはiPhone 4s以降に対応とされています。出資額次第では、Android用のアプリ開発も可能になってきます。


このように紙飛行機を自由に操れるようになる「PowerUp 3.0」は、30ドル(約3100円)を出資してPowerUp 3.0本体とスペア用のプロペラ1個がセットになった「ベアボーン」セットをゲットすることが可能。40ドル(約4200円)だとスペアのプロペラが5個+専用にデザインされた飛行機用の紙シート、そして急速充電バッテリーパックを1個ゲット可能になっています。さらに、99ドル(約1万300円)でゲットできる「ハッカーパッケージ」を手に入れれば、アプリを自分で開発するためのキットを使えるようにもなります。アメリカ国外への発送には、セット内容によって20~50ドル(約2100~5200円)の送料が別途必要です。


なお、出資の締め切りは日本時間で1月25日(土)の23時59分となっています。

PowerUp 3.0 - Smartphone Controlled Paper Airplane by Shai Goitein — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/393053146/powerup-30-smartphone-controlled-paper-airplane

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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