相手の心を打ち砕かずに有効なフィードバックを送る6つの方法

By Jerry Bowley

全ての製品にとって、ユーザーからのフィードバックは製品をより良くするために不可欠なものですが、手厳しいフィードバックはデザイナーの自信を打ち砕くだけで品質の向上につながらない可能性があります。デザインをシェアしてより多くのフィードバックを募るサービスの「Red Pen」は、怒りに燃えて罵詈雑言を浴びせるのではなく、有効的なフィードバックを与えるための6つ方法をブログにまとめています。

How to give feedback (without destroying someone's soul) ? Red Pen’s blog
http://blog.redpen.io/post/68302996300/how-to-give-feedback

Red Penのサービスをより効率的に使用するためのブログシリーズのパート1として、「手に入れたフィードバックをどう消化するか？」というブログポストで、「1.自我を抑える」「2.偏見を持たない」「3.自分だけの問題と思わない」「4.怒ってもOKだが製品には反映しない」「5.深呼吸する」「6.言い訳の前に5分考える」など、デザイナーが効率的にフィードバックを受け止める6つの方法をまとめています。

パート2ではユーザー向けに、上手にフィードバックする方法を投稿しており、ユーザーとデザイナー双方がフィードバックの工夫を行うことで、製品やデザインを有効的に改善していくことができるとのことです。

◆1：正直になる

By PHOTO BOOTH

好きな製品だからといって、称賛の言葉ばかりかけてもデザイナーは成長できません。製品を使用して感じた「良い部分」「悪い部分」のすべてを正直にフィードバックすることが重要。

◆2：自分の問題と思わない

By Liz Kasameyer

使いづらいサインアップ画面はユーザーを腹立たせますが、それはあくまで製品とデザインの問題であり、ユーザーの問題ではないことを理解して下さい。デザイナーは改善のために常に努力しています。怒りにまかせて間違ったフィードバックを送れば、欠点は見落とされ、ほかのユーザーも使いづらいままになってしまいます。

◆3：断定しない

By Renaud Camus

即断と断定は、時に意味あることまでシャットダウンしてしまいます。正直なフィードバックを心掛ける一方で、自分が間違っているかもしれないことを認識して、辛抱強く製品のアイデアを理解する時間をとって下さい。常に「私は～と思います」という言い方を意識してみると良いとのこと。

◆4：高飛車にならない

By Rob Kleine

フィードバックは自分のスキルを見せびらかして、相手より「優れている」と感じるためのデモンストレーションの場ではありません。正しいフィードバックはデザイナーを教育して力とモチベーションを与えることができます。

◆5：インスピレーションを与える

By Julia Bickerstaff

フィードバックは、思いがけないほどの影響をデザイナーにもたらします。インスピレーションの源となるフィードバックはデザイナーのアイデアを実現するためのガイドとなり、デザイナーは思考力を高め、ユーザーから学習することが可能です。そのため、送り手はフィードバックの内容をじっくりと時間をかけて構成する必要があります。

◆6：肯定的になる

By Nicolas Nova

デザインの変更を主張する必要はありません。納得のできる説明に対しては「なるほど！それはいいね！」と切替えられる準備をしておくことが大切。フィードバックは指摘の練習場ではなく、ユーザーとデザイナーが共に製品を改良する機会と書かれています。

◆ハンバーガー・テクニック

By Robyn Lee

以上の6つを実践するため、例えば、絶品のパティとふやけたレタス、とろけるスイスチーズと苦みの強いピクルス、新鮮なオニオンスライスと熟しすぎたトマト、上質のケチャップと乾燥したバンズを挟む……という風に、ポジティブとネガティブを重ねてフィードバックすること。すると、吸収しやすい内容になり、ユーザーも感情のバランスを保つことができる、有効的で思いやりのあるフィードバックになるわけです。