アメリカのマクドナルドがピンクスライム肉を使用していた理由

By t-mizo

マクドナルドが使用しているピンクスライム肉の危険性について、2011年に自身の番組内で紹介したイギリス人シェフのジェイミー・オリバー氏。番組の内容は放送終了後アメリカ国内で大きく話題になり、ピンクスライム肉を加工していた食肉加工大手のAFAフーズ社が経営破綻しました。マクドナルドはピンクスライム肉使用の中止を発表しましたが、本当の問題は別のところにある、とPolitical Blind Spotが指摘しています。

Hamburger Chef Jamie Oliver Proves McDonald’s Burgers “Unfit for human consumption” | Political Blind Spot
http://politicalblindspot.com/hamburger-chef-jamie-oliver-proves-mcdonalds-burgers-unfit-for-human-consumption/

オリバー氏は、テレビ番組「Jamie Oliver 's Food Revolution」内で、ドッグフードや調味料油に用いられているクズ肉を加熱した後に遠心力を使って肉片を取り除き、水酸化アンモニウムで防腐処理する、というピンクスライム肉の加工工程について幾度となく視聴者に訴えてきました。「水酸化アンモニウムは健康に有害である」とはっきり言い切るオリバー氏は、ピンクスライム肉を食べてしまう子どものことをとても心配しています。

なお、オリバー氏が、番組内でピンクスライム肉の加工方法について紹介している様子は以下のムービーから確認できます。

Chef Jamie Oliver demonstrates the ammonia-treated beef process called "Pink Slime" - YouTube



オリバー氏の番組の内容を受けて、ラテンアメリカのマクドナルドのフランチャイズマネージャは「ラテンアメリカ地域のマクドナルドは、オリバー氏が言うようなクズ肉の加工を行っていない」とし、イギリスやアイルランドのマクドナルドもピンクスライム肉の使用を否定しましたが、アメリカのマクドナルドは、「オリバー氏のテレビ番組と全く関係ない」としながらも、放送後にピンクスライム肉の使用中止を発表。

マクドナルドの公式サイトには「一度に大量の肉を仕入れるため、良質の肉を安価で提供できます」と表示。しかしながら、「ピンクスライム肉が良質であったなら、使用を中止する必要がなかったのでは?」「なぜイギリスやアイルランドのマクドナルドは水酸化アンモニウムで防腐処理していないのか」などの疑問が残ります。


イギリスではピンクスライム肉を食用に販売することが禁じられている反面、アメリカでは農務省によって「安全性に問題なし」とされているため、マクドナルドや他のファストフード店はピンクスライム肉を使っていたとのこと。また、アメリカの小学校の給食では今でもピンクスライム肉が使用されています。食品安全次官で医師でもあるエリザベート・ハーゲン博士は、「LFTB(ピンクスライム肉)の製造過程は安全で、長い間用いられてきたものであり、安全性に問題はない」とコメントも残しており、アメリカのピンクスライム肉に対する姿勢が変わることはなさそうです。

By Keoni Cabral

Political Blind Spotは、「1番恐ろしい問題は、くず肉が水酸化アンモニウムで防腐処理されていても表記の必要がないので、消費者自身で見分けることができないため、いつどこでピンクスライムを口にしているか全くわからないことである」と指摘。オリバー氏と農務省のどちらが正しいのか真実はわかりませんが、消費者に選択を与えていないことが最大の問題であるとのこと。

なお、日本では水酸化アンモニウムは未指定添加物であり、使用すれば食品衛生法違反となるので、ピンクスライム肉を口にすることはなさそうです。

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in 動画,   , Posted by darkhorse_log

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