メモ

障害物の間でも安定して飛び続けられる飛行ロボット「GimBall」


4つのローターを使って上下左右自由に空を飛べるクアッドコプター球状のフレームのなかにローターを装備したラジコンヘリなどが市販されていますが、その安定性を飛躍的に高めて高度な用途にも転用が期待される「GimBall」が開発されています。

Insect-inspired flying robot handles collisions, goes where other robots can't | Robohub
http://robohub.org/insect-inspired-flying-robot-handles-collisions-goes-where-other-robots-cant/


見た目はこんな感じ。サッカーボールと同じ五角形と六角形で構成された外殻部となる球体のなかに、飛行に必要なローターや制御系、安定板などを装備した本体部分が収まっています。


特徴的なのは、本体をマウントする方法です。ジャイロスコープや羅針盤と同じようなジンバルの上にマウントされており、外殻部の動きが内部に伝わりにくい構造になっています。


障害物にヒットした時の違いをアニメで表したのがこんな感じ。左の従来タイプは障害物に当たるとローターの向きに影響が出て不安定になるのに対し、右のGimBallは外殻部が回転してショックを受け流すので安定を保つことができる仕組みです。


実際にこのGimBallが空を飛ぶ様子を紹介するムービーがYouTubeで公開されています。

An insect-like, crash-happy flying robot - YouTube


このGimBallを開発しているのはスイス連邦工科大学ローザンヌ校のLaboratory of Intelligent Systemsに所属するAdrien Briodさんたち。


障害物に強いという性能があるため、階段の中や……


屋内のガラスにヒットしても問題ありません。


このような、鉄骨の骨組みの中を飛ぶこともできます。


秘密はこのジンバルです。外側の外殻部分が自由に回転し、内側にショックを伝えない構造になっています。


軽量化のため、フレーム部分はカーボンファイバーで作成されています。また、本体のバランスを保つために、電子基板やローターなどは高い精度で重心が中心に来るように設計されています。


将来的には、災害現場などの人が近寄れないような場所で調査や捜索をおこなうロボットとして使えるようにしたいという構想があるそうです。


台風や地震などが多く発生する日本としては、災害調査用の機材としての可能性に期待したいところです。

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in メモ,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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