生き物

犬が持つ4つのDNA情報を分析し犬種ごとに分類するとこんな感じになる

By Allert Aalders

犬のDNAを分析した結果、遺伝的類似性は大きく4つのグループに分けられることが判明、犬種ごとの遺伝的類似性がグラフ化されています。

How to Build a Dog - Family Ties - Pictures, More From National Geographic Magazine
http://ngm.nationalgeographic.com/2012/02/build-a-dog/dog-families-graphic

犬には、大きく分けて4つの遺伝的類似性があり、それは、以下の通りに分類できます。

◆1:WOLFLIKE
オオカミに最も近いDNAを持つのが「WOLFLIKE(ウルフライク)」です。ウルフライクはアジア、アフリカ、中東に起源があり、最も古くから飼われていた種であると推定されています。

◆2:HERDERS
シェットランドシープドッグのように群れをなす習性を持つのが「HERDERS(ハーダー)」です。ハーダーの中にはグレイハウンドやパグのように群れない犬もいますが、これらの種が群れをなす種の交配に用いられたことを示唆します。

◆3:HUNTERS
猟りをする特性を持つのが「HUNTERS(ハンター)」です。猟犬の大部分がハンターに分類されます。

◆4:MASTIFFLIKE
筋肉質で力が強く戦闘的な犬種が「MASTIFFLIKE(マスティフライク)」です。その性質は、軍用犬や警察犬に向いているとされます。

すべての犬にはこれら4つの遺伝的特徴が含まれており、その比率によってさまざまな個性・特徴が発現していると考えられています。下の図は、85種類の犬を、4つの遺伝的特徴とその比率について表したもので、赤色が「ウルフライク」、肌色が「ハーダー」、青色が「ハンター」、緑色が「マスティフライク」を示します。


例えば「ポメラニアン」ならこんなグラフに。マスティフライクが多く、またハンターの特性も強いことが分かります。



それでは、遺伝的特徴について具体的に見ていきましょう。

柴犬
最もウルフライクな血統と言えるのは日本を代表する犬である「柴犬」。いわれてみればオオカミのように精悍な顔立ちです。



ちなみにウルフライク第2位はなんと「チャウチャウ」。こちらはまったくもってオオカミらしくないのですが遺伝的にはウルフのようです。



ベルジアンシープドッグ
最もハーダーの遺伝的特徴を持つのが「ベルジアンシープドッグ(ベルギーシープドッグ)」。牧羊犬であることからも納得の結果。


By Anne McCormack

コッカースパニエル
最もハンターなのは「コッカースパニエル」。活発で遊び好きなのは鳥猟犬だった名残です。



ボクサー
最もマスティフライクなのは、マスティフ……ではなく「ボクサー」。



ちなみに本家の「マスティフ」はこんな感じ。


By Mark Robinson

その他の代表的な犬種は以下の通りです。

コリー



ダックスフント



ジャーマンシェパード



ゴールデンレトリバー


By Rob Kleine

ラブラドールレトリバー



グレートデーン



パグ



ビーグル



シベリアンハスキー



遺伝的類似性による分類は、犬の特徴を把握することや、特性の際だった新しい犬種をブリーディングするのに活用できるのではないかと期待されています。

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in サイエンス,   生き物, Posted by darkhorse_log

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