光を収束・結像させて空中ディスプレイを実現し2次元CGをつかんだりできる「エアリアルイメージングプレート」

株式会社アスカネットが、空中ディスプレイとセンサーを融合した次世代空中結像技術「エアリアルイメージングプレート(AIプレート)」をCEATEC JAPAN 2013で展示していました。
アスカネット|製品・サービス エアリアルイメージングサービス
http://www.asukanet.co.jp/main/contents/ai.html
AIプレート(AIP)によって映し出される映像は、物体から発せられる光そのものを空中で収束し、その空間位置からさらに光が拡散、観察者は空中で広がる光を実像として見るとのこと。

ただし空中の実像は一定の視野角でないとうまく見ることができないため立ち位置が指定されます。視野角内なら観察距離や目線位置が変化しても実像に変化はないそうです。

アスカネットのブースに到着。

こちらがAIプレートのデモ機。

「CG画像をつかんだり回したりできる」装置のようです。

この位置に立ちます。

このAIプレートが映し出す空中ディスプレイの様子がなんとなく分かるムービーがこちらです。
エアリアルイメージングプレートの空中結像の様子はこんな感じ - YouTube
「ASUKANET BANK」の文字が書かれた装置。

これは「のぞき見できないATM」です。

空中に映し出される映像を触れることでATMの操作が可能であると説明するスタッフ。

不思議そうに映像に触れる男性。

"空中操作"に驚いている様子です。

すぐに慣れてテンポ良く操作しています。

操作する手元をズームしても……

カメラではうまく撮影することができません。

これは、記者がボタンを押している写真。確かに押したのにそれをうまく伝えられないのがなんとももどかしい……

左側面から写真を撮ると像はこのようにゆがんでしまいやはり撮影不可能。

こちらはAIプレートを自動車のメーターに利用したもの。



寿司屋のカウンターテーブルにもAIプレート。

これは、注文を出す装置。寿司をつまんだ手でも汚すことなく操作が可能です。



キッチンにレシピを置いて……

手でめくることも可能。もちろんレシピは汚れません。

「受付嬢の目線がちょっと気になる最新受付システム」なんてものもありました。


空中の実像をタッチしてさまざまな操作をすることができるAIプレートは、写真ではなかなかその"実像"を伝えられない不思議な装置でした。興味のある人は、ぜひCEATECの会場で試してみることをお勧めします。
・関連記事
CEATEC JAPAN 2013開幕、全記事一覧まとめ - GIGAZINE
没入型3Dヘッドアップディスプレイ「Oculus Rift」はステレオブラインドも克服する可能性 - GIGAZINE
手や指の動きで立体的に操作できる「Leap Motion」でシューティングゲームなどをプレイしてみました - GIGAZINE
手と指の動きを感知して奥行きまで含めた立体的な操作ができる「Leap Motion」は一体何がすごいのかまとめ - GIGAZINE
無料でiOS 7の視差効果に対応した高画質壁紙をダウンロードできる「Parallax Wallpapers」 - GIGAZINE
PCと専用カメラを用いて自分で3Dモデルが製作できる「Volumental」 - GIGAZINE
写真の中の物をなぞるだけで3Dモデリングしてレタッチまでできる驚異の技術が登場 - GIGAZINE
・関連コンテンツ