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iPhone 5sの指紋認証「TouchID」を突破する方法が判明


2013年9月20日に発売されたiPhone 5sには指紋認証センサー「TouchID」が搭載されており、高度なセキュリティで端末のロック解除やアプリ購入時の認証ができますが、ドイツのハッカー集団「カオス・コンピュータ・クラブ(CCC)」が、複製した指紋を使ってTouchIDを突破し、その方法を公開しています。

CCC | Chaos Computer Club breaks Apple TouchID
http://www.ccc.de/en/updates/2013/ccc-breaks-apple-touchid

CCC | How to fake fingerprints?
http://dasalte.ccc.de/biometrie/fingerabdruck_kopieren

指紋を複製するには、明瞭なオリジナルの指紋が必要で、CCCはガラス製の瓶に残った指紋を使用。ガラスの他にも、眼鏡やドアノブから指紋の採取は可能とのこと。


瓶に残った指紋を黒鉛の粉末を付着させたブラシで軽くなぞって、指紋を視覚化します。


上記の方法以外にもシアノアクリレートを含む瞬間接着剤を使用して、瓶に残った指紋を視覚化させることも可能。


瞬間接着剤を取り除くと、指紋が白く浮かび上がりました。


次に瓶に付着している指紋を撮影してパソコンに取り込みます。


取り込んだ指紋を反転させ、1200dpi以上の解像度に編集。


編集した指紋をOHPシートにレーザープリンタで印刷。その上に木工用ボンドを流し込んで偽の指紋を複製します。


木工用ボンドを下から……


全体に広げます。


ボンドが乾いて透明になりました。


ペリッとはがせば指紋の複製が完了です。


複製した指紋を指に貼り付けたらTouchIDのハッキング準備が整いました。


上記の方法で複製した指紋を用いて「TouchID」を突破している様子は以下のムービーから確認できます。

hacking iphone 5S touchID - YouTube


まずは人さし指の指紋を登録。


指紋を登録したら、実際に端末をロック解除してみます。


きちんと解除でき、登録した人さし指の指紋でTouchIDが作動することを確認。


次に、CCCの方法で複製した人さし指の偽の指紋を中指に貼り付けます。


こちらが中指に貼り付けた人さし指のフェイクの指紋。


TouchIDに複製した指紋をペタッ。


問題なく端末解除に成功。


CCCが発案した「指紋を複製する方法」はある程度手間がかかるため、誰しもが簡単にできる、という訳ではありませんが、実際に試す人が出てくるかもしれないので、注意が必要です。

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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