世界中で生産される食料の約3分の1が廃棄され大量の温室効果ガス排出につながっていることが判明

By Rob Swatski

急速に発達していくインターネットのおかげで、現在ではネット上からでも気軽に野菜やお肉などの生鮮食品を購入することができます。そんな現代において、世界中でどれ位の量の食料がムダに廃棄され環境に影響を与えているかを国際連合食糧農業機関(FAO)が調査し、レポートとして発表しました。このレポートによると、世界中で生産された食料の約3分の1が毎年ゴミとして捨てられており、この食料廃棄は温室効果ガスの3番目に大きな排出源となっている、とのことです。

Food wastage footprint: Impacts on natural resources - Summary report - i3347e.pdf
http://www.fao.org/docrep/018/i3347e/i3347e.pdf


FAO - News Article: Food waste harms climate, water, land and biodiversity – new FAO report
http://www.fao.org/news/story/en/item/196220/icode/


One-third of food wasted worldwide, U.N. says - latimes.com
http://www.latimes.com/business/money/la-fi-mo-un-food-waste-environment-20130911,0,6988249.story


FAOのレポートによると、毎年13億トンの食べ物が廃棄され約7500億ドル(約74兆円)もの経済的損失となっていることが分かっています。なお、食料廃棄が最も多いのは日本・中国・韓国の3つで形成されるIndustrialized Asia地域。

By Stephen Rees

しかし、このレポートの目的は食料廃棄が環境に与える影響について考察することでした。そしてこのレポートによると1年間で廃棄される食料から出る二酸化炭素排出量は、なんと33億トンにも上ると推測されました。さらに世界中で生産されるが食べられない食料たち、これには全長3690kmのヨーロッパで最長を誇るヴォルガ川の水量に相当する水が使用されているようです。

By Ian Britton

「農家や漁師たちから、食品加工業者、スーパーマーケット、地方および国の機関、さらには個別の消費者に至るまで全ての人々が食料との関係を見直し、第一に食料の廃棄が起こることを防ぎ、それができない場合にはリユースやリサイクルできるように努めるべき」と言うのはFAO代表のホセ・グラツィアーノ・ダ・シルバ氏。

By Nederland en de VN

レポートでは食料生産のどの段階で食料廃棄が生じるのか詳細に示されており、これによると食料が収穫されて、加工され、店に並べられた後、つまり食品が店に並べられたり飲食店の食料としてストックされているなどの消費者の手に届く前段階や、消費者の手に渡ってからの段階で頻繁に食料廃棄が発生していることが分かりました。開発途上国においての食料廃棄は一般的に食品生産の過程で生じるということも判明しており、高い収入を得る発展途上国でのムダな食料生産が大きな影響を与えているようです。

By Sistak

このレポート結果は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ショッピングモール、市場、さらにはあらゆるインターネット上のウェブマーケットなど、どこでも何でも買うことができる弊害ともいえるため、便利過ぎる世の中であることの問題を意識するべきなのかもしれません。

・関連記事
世界で食べ物がどれほど無駄になっているのかがよくわかるムービー「FOOD WASTE A Story of Excess」 - GIGAZINE

知られざるAmazonの生鮮食料品配達サービス「AmazonFresh」とは? - GIGAZINE

食料の常温・冷蔵・冷凍での保存可能期間が一目で分かる図「The Shelf Life of Food」 - GIGAZINE

アメリカ人が太る理由が分かった気がした巨大化した食料品たち - GIGAZINE

NASAが進める宇宙での野菜栽培プロジェクト「VEGGIE」 - GIGAZINE

世界中で生産された食物の半分が食べられることなくムダに捨てられている - GIGAZINE

in ,   メモ, Posted by logu_ii