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KindleのDRMセキュリティを突破するレゴ製マシンを大学教授が製作


Amazonが販売するKindleは本体から直接Kindleストアにアクセスして電子書籍を購入できる便利な電子書籍リーダーですが、購入した電子書籍はDRM(デジタル著作権管理)で保護されており、ユーザーは書籍のデータではなくライセンスを購入している、つまり、電子書籍を読む権利を購入しているに過ぎません。「本の購入者が所有権を持たないというシステムはユーザーにとって損失である」と考えるウィーン工科大学のPeter Purgathofer教授が、レゴのMINDSTORMSキットを使ってKindleのDRMを突破するマシンDIY kindle scannerを製作してしまいました。

DIY kindle scanner


ムービーは「amazonkindle」と書かれた箱のアップから開始。


DIY kindle scannerはKindleを抱え込むようにしてMacBook Proの上に設置されています。


DIY kindle scannerはMINDSTORMSに接続されており、画面には「Kindle Scanner Runnning」と表示。


カタカタと音を立てながら、レバーがパチンッとスペースキーをたたきました。


DIY kindle scannerは、Kindle本体の「next page」ボタンを押してMacBook Proのスペースキーで写真を撮る、という作業を繰り返しているだけ。


レゴのタイヤようなパーツが回転しながら下降してnext pageボタンを押しています。


DIY kindle scannerを横から見るとこんな感じで一見複雑そうな構造をしていますが、使用しているのはレゴのみ。


Kindleのnext pageを押す部分は2つのタイヤのパーツを組み合わせて製作。


DIY kindle scanerは、撮影した画像を画像上の文字を読み込んでテキストデータに変換するクラウドサービスに送信してくれるので、ユーザーはスキャンされた電子書籍のテキストデータのみを受け取れるというわけ。


カタカタ……


ポンッと作動する様子は、ハイテクなKindleやMacBook Proと比較して非常にローテクな感じを演出しています。


Purgathofer教授は「DIY kindle scannerは電子書籍への批判ということではありません。電子書籍の所有者は本を購入したわけではなくライセンスを購入しており、所有者としての権利を失っているということを表現したかっただけなのです」と発言しており、DIY kindle scannerを使用したのは1回のみで、そのデータを誰とも共有していないとのことです。このため、ムービーにはDIY kindle scannerの製作や使用方法などは一切含まれていません。

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in ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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