クリエイティブな才能を開花させるための意外な5つの方法

By Aimée (Ah-May) Wheaton

18世紀に活躍した詩人、フリードリヒ・フォン・シラーは鼻の上に腐ったリンゴを持ってきて匂いを嗅ぐことが好きで、そんなことをしているときに彼の名作が生まれたりしたようです。誰しも腐った食べ物を近くに置いておけば素晴らしい創造物を作れる、というわけではありませんが、もっと賢い方法でひらめきを生み出す手助けをすることはできます。

5 Unexpected Ways To Spark Your Creative Genius
http://www.huffingtonpost.com/2013/08/06/boost-your-creativity_n_3679087.html

◆1：鼻を使う
頭が働いていないときには鼻を使うことが役立ちます。

By Lisa Cyr

ある研究結果によると、ローズマリーの香りを嗅いだ人は嗅いでいない時よりも高い集中力と認識力を発揮することが分かりました。そしてシナモンとバニラの香りも同じように人の創造性を高める力がある、とのこと。このローズマリーやシナモン、バニラのように、匂いは使い方次第で人の創造性を高めることができるもののようです。

◆2：完全に単調な作業をする
自分の仕事が単調なときはそれがつまらなく文句のひとつも言いたくなるものですが、それは自分のアイデアを見つめ直すいいタイミングになるかもしれません。

By Stichting Onderzoek...

2012年に行われた研究によると、単調な作業をすることは人を迷いから解放してくれるようです。もしも自分の仕事があまりに単調なものならば、それは幸運なことで、自分が気づかぬうちに何かしらのひらめきを得ているのかもしれません。遺伝学の創立者であるグレゴール・ヨハン・メンデルは、しばしばエンドウ豆やミツバチの数を数えていたそうで、この単調な作業がメンデルにひらめきをもたらした可能性もあります。

◆3：テレビを消す
テレビを見ていると、時々番組中の女性の涙に感動したりすることがありますが、こういったものにはなんの意味もありません。

By schmilblick

ある研究では、知性の低い娯楽を見ると人はばかになる、ことが明らかになっており、さらにプライミング効果は、何かしら特定の行動を見たり読んだりすることが、それに似たような考え方や行動をとることを促す、ということを示唆しています。なので、反対に知的であったりクリエイティブであったりするものを見たり読んだりしていれば、人の行動に良い影響を及ぼすことができる、とのこと。

なので、何か新しい見方がしたいときなどには、夕暮れに少し気取ったくらいの本を読み、自由な気持ちになってみれば新しいアイデアが生まれるはずです。

By Andy Simonds

◆4：防水性のメモ帳とホワイトボードマーカーを風呂場の鏡のそばに置いておく
最高のアイデアは、しばしばシャワーの最中に浮かんできたりします。そしてそのアイデアは、タオルで体を拭いてメモを取ろうとしている間に忘れてしまうことが大半。Steal Like An Artistの著者であるAustin Kleon氏は、「シャワー中のひらめきを逃さないように、AquaNotes(防水のメモ帳)にメモをとり、シャワー後にはそのアイデアをホワイトボードマーカーで鏡に書き込んでおく」と言います。

By Lydia Brooks

◆5：手書きする
手書きで何かを書くと、何かしらのデバイスを使って書くときよりもあなたの頭の中に考えが残ります。ペンで何かアイデアやフレーズを書くことは、それらをより成長させるチャンスにもなるのに対し、スクリーン上で文字を入力してもデリートキーの連打で文字と一緒にアイデアは一瞬で消えてしまうものです。なので、より頭をフル回転させたいならば手書きを選んでください。

By seligr

また、ワシントン大学の教育心理学の教授であるVirginia Berninger氏は、実際の行動はタイピングよりも脳の思考をつかさどる部分やワーキングメモリにはるかに大きな影響を与える、と言います。パソコンを使ってアイデアを出すよりも、実際に手書きでアイデアを書いてみることで、脳が活性化し、さらにはアイデアも出やすくなり覚えやすくもなるとのこと。

娯楽に興じる暇があるならば、実際に自分の頭で知的であったりクリエイティブなものであったりに触れ、考えをまとめる際には自分の手でまとめる。クリエイティブになるには少々アナログチックに努力を繰り返すことが必要なようです。