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OUYAユーザーの73%は有料版のゲームを購入していないことが判明


OSにはAndroidを採用、ゲームはすべてネット経由でダウンロード、そして全てのゲームには無料の体験版が準備されていて試遊が可能になっているという新型ゲーム機「OUYA(ウーヤー)」。Kickstarterで出資を募り、当時の過去最高スピード記録で目標額を達成して鳴り物入りで登場しましたが、サービス開始後に実際に有料版ゲームを購入したのは全体の27%にとどまり、残りの73%のユーザーは無料版のみで楽しんでいることがわかりました。

Ouya CEO defends game sales as 'better than we expected' | The Verge
http://www.theverge.com/2013/7/25/4556034/ouya-julie-uhrman-exclusive-intervew-sales-numbers


これは、OUYA社のJulie Uhrman CEOがThe Vergeに明かしたもので、実際にゲームベンダー側からも「無料版から製品版へ移行する率は低く留まっている」との声が上がっています。

「海賊版が出回っているのでは」といった声や「エミュレータを流用して、古いゲームのROMを走らせるという法律スレスレの行為」がなされているという臆測もありますが、なによりもすべてのゲームに無料版が用意されていることがその結果を招いている、といえるのかもしれません。「Super Crate Box」のようなゲームは一時的とはいえ完全に無料で遊べてしまったり、「TowerFall」などもほぼすべての内容が無料で楽しめるようになっているので、クレジットカードの番号すら入れる必要がないとのこと。

一方で、Uhrman CEOは「実際には、それほど悪い状況ではない」とも語っています。「上位20タイトル中、13タイトルに関していえば、無料版をダウンロードしたユーザーの8%がそのまま製品版を購入してくれています。一口に『8%』といっても、ソーシャル系やモバイル向けのアプリの世界のベンダーは『この8%を達成するためには何だってする』と考えているぐらいです」とのことで、「今後、ユーザーとゲームのタイトルが増えていくとこの数値はもっと向上するはずです。今年の末ごろには、『OUYAで大成功した』というベンダーがいくつか現れると考えています」だそうです。


Uhrman CEOがこう語っているのは、OUYAのビジネスモデルでは本体は薄利で販売され、利益のほとんどはゲームソフトの売り上げの30%をマージンとしてベンダーから受け取ることになっているから、という理由があります。そして、OUYA本体のソフトウェアアップデートを携帯電話と同じ1年ごとぐらいのペースで行うことで、ユーザーの囲い入れを狙っているというわけ。

記事執筆時(8月3日)現在では290タイトルのゲームが提供され、日本でもおなじみの「ファイナルファンタジーIII」や「ソニック・ザ・ヘッジホッグシリーズ」などもラインナップされています。果たしてUhrman CEOが語るような現実は訪れるのでしょうか……。

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in ソフトウェア,   ネットサービス,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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