メモ

Skypeの通話を盗聴する極秘計画「Project Chess(プロジェクト・チェス)」が白日の下に

By Brian Klug

MicrosoftがSkype上で交わされるメッセージを盗み見ていたという事実が発覚しているようですが、New York Timesによれば、そもそもSkypeはMicrosoftに買収される前からユーザー間の通話をアメリカ政府に提供するという、背筋も凍るプロジェクトを進めていたそうです。

Web’s Reach Binds N.S.A. and Silicon Valley Leaders - NYTimes.com
http://www.nytimes.com/2013/06/20/technology/silicon-valley-and-spy-agency-bound-by-strengthening-web.html

Skypeは、eBayの子会社であった2008年にSkypeの法的・技術的問題を調査するという理由で、Skypeのユーザー間で交わされる通話を国の情報機関などに提供する独自の極秘プロジェクト「Project Chess(プロジェクト・チェス)」を開始していたことを匿名の関係者が、New York Timesに明かしました。

By Michael Kenny

匿名の関係者によると、今までに一度も明らかにされなかったProject ChessとはSkype社内でも12人にも満たない社員しか知らない非常に小さなプロジェクトであり、Skypeがアメリカ政府と法的な問題に関して話し合う度に運用がどんどん進められたそうです。

By Ministry of Foreign Affairs...

当時親会社であったeBayが2009年にSkypeを27億5000万ドル(約2700億円)でSilver Lakeに売却した後も、Project Chessは終了することなく続行。そして、2011年の10月にSkypeはMicrosoftに85億ドル(約8500億円)で買収されます。

By Surian Soosay

Skypeの役員は2012年に変更したSkypeの仕様について、MicrosoftからSkypeのユーザー間で交わされるコミュニケーションの盗聴を簡単にするために仕様の変更を強要されていた、という話をはっきりと否定。

By ebayink

しかしながら、元CIAの職員であるエドワード・スノーデン氏によって流出した資料には、SkypeがMicrosoftに買収されるより前の2011年2月6日に、アメリカ政府がインターネット関連企業から情報収集するために運営しているPrismに参加していたことがはっきりと記載されています。


Skypeは2008年の6月に、ユーザー間で交わされた通話を盗聴させろ、という警察からの要請には応じることはできないと表明しましたが、いろいろなことが発覚してしまった現時点において、Microsoftのスポークスマンはその声明に関するコメントを一切断っているようです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
SkypeのメッセージをMicrosoftが盗み見て検閲していることがほぼ確定 - GIGAZINE

Google・Apple・Yahoo!などのサーバにある個人情報を直接のぞき見できる極秘システム「PRISM」とは? - GIGAZINE

Skypeが16歳の少年の個人情報をIT企業に提供する - GIGAZINE

日本を含む36の国家で国民監視用にスパイウェアを使用していることが判明 - GIGAZINE

FBIがGmailやDropboxなどオンラインの通信傍受・データ監視を最優先課題に - GIGAZINE

スマートフォン・Gmail・Skypeなどの盗聴・監視システム販売企業を検索可能なサイト「The Spy files」 - GIGAZINE

in メモ, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.